ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

JR九州観光列車の旅 その3

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砂むし会館「砂楽」

たまて箱で指宿に到着。指宿に早めに到着したのは指宿砂むし温泉に入るためである。

指宿の砂むし温泉は、湧き出る温泉によって温められた砂に体を埋める世界的にも珍しい天然の砂むしである。波音を聞きながら砂の中に横たわると、大自然の抱かれるような夢心地の感覚が味わえるらしい。

ホテルに到着後、砂むし会館にすぐに向かう計画であったが、高血圧や心臓の病気の方はご遠慮下さいとあるので残念ながら楽しみにしていた「砂むし温泉」は中止となってしまった。

日没まで2時間ほどあるので、タクシーで指宿観光に出かけることに変更となった。

 

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西郷さん石像

まず、最初に行ったのは、西郷どんゆかりの地である「鰻温泉」である。ここの温泉は、入ったら肌が鰻みたいにヌルヌルするということで昔から鰻温泉と呼ばれている美肌効果が高い温泉らしい。西郷どんは美肌効果を求めてこの温泉地に来たのでなく、西郷どんは「うさぎ狩」に来て、この地によく逗留したらしい。

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西郷どんの愛犬の像

鰻温泉の集落には西郷どんが「うさぎ狩」に連れてきた13匹の可愛らしい愛犬の石像が設置されている。集落ではいたるところに白い湯けむりが上がり、家々の庭先には豊富な地熱を利用した「スメ(巣目)」と呼ばれる独特の蒸気カマドがあり、煮炊き、蒸しものに利用されている。

 

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JR西大山駅から見た開聞岳の夕日

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次に訪れたJR西大山駅は、北緯31度11分の日本最南端の駅である。ここを通る列車は一日わずかであるが、写真撮影しているとそのわずかな列車がホームに入ってきた。ラッキーなタイミングである。

 

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西大山駅の黄色いポスト

駅前には、指宿名物の菜の花にちなんだ「幸せを運ぶ黄色いポスト」が設置されていた。「ラブレター出すなら絶対ここから出したほうが良い。」とタクシーの運転手さんは強調して言っていた。

 

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長崎鼻から見た開聞岳と夕日

次に長崎鼻へ行く。長崎鼻薩摩半島最南端の地である。ウミガメの産卵地になっていることから、浦島太郎が竜宮城に旅立ったという「竜宮伝説」の場所である。

ここから開聞岳の美しい姿を見ることができる。太平洋戦争時代、知覧を飛び立った特攻隊はこの長崎鼻上空を飛行して沖縄方面に出撃していったという。その時、隊員は最後の見納めとして、振り返って開聞岳を見ながら特攻に赴いたのではないかと思う。そのような思いで開聞岳を見るとき、平和な時代に開聞岳を見ることができる幸せに感謝するばかりである。

 

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竜宮神社

長崎鼻にある竜宮神社は、昔から浦島太郎伝説のモデルとなった豊玉姫(乙姫様)を御祭神としている神社である。楼門は浦島太郎の伝説の竜宮城をモチーフにして建てられている。海の神に習い、航海関係者や漁業者の信仰を集めている。また縁結びのご利益があることでも知られている。ここでは縁結びや恋愛成就の祈願として、購入した貝殻に名前と願い事を書いて奉納するしきたりがあるようだ。神社の入り口にはたくさんの貝殻が積まれていた。

 

2時間コースの駆け足の指宿観光であったが、タクシーの運転手さんの豊富な知識と楽しく愉快な観光案内で有意義なものとなった。念願していた砂むし温泉を体験でききなくて残念に思ったけど、それ以上に指宿を堪能できたのは本当にラッキーでした。運転手さんありがとうございました。