ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

雲仙へ紅葉狩り

 毎日暖かい日が続いている。いつもだと、10月末頃から長崎でも紅葉の話題が出てくるが今年は紅葉の話題が出てこない。暖かい日が続いているので紅葉はいつもより遅れているのかもしれないと思っていたら、テレビニュースで雲仙仁田峠の紅葉が見頃という話題をやっていた。毎年、長崎の紅葉の話題は雲仙仁田峠から始まる。仁田峠の紅葉が終わる頃、雲仙温泉街の紅葉が始まるというように紅葉前線が降下してくる。低地で暑いと言っても高所では確実に季節の移り替えがなされているようだ。翌日、連れ合いと雲仙仁田峠に紅葉狩に行った。

 

左:妙見岳駅と妙見岳    右:平成新山

 仁田峠駐車場に車を停めて周りを見回す。駐車場近辺には紅葉している木々は見られない。仁田峠駐車場は標高1060mである。ここよりさらに高い場所の紅葉が進んでいるようだ。見上げると標高1330mの妙見岳が見える。さらに、仁田峠展望台から平成新山が目の前に見える。平成新山は平成2年(1990)から平成7年(1995)までの噴火活動によってできた溶岩ドームである。誕生間もないので、山肌に植物は見えない。仁田峠からロープウェイを使って標高1330mの妙見岳へ登っていく。

 

 ロープウェイーは仁田峠駅から妙見岳駅まで約250mの高度を一気に上っていく。仁田峠駅を出発してしばらくは緑しか見なかったが、高度が上がると赤や黄色の色合いが見られるようになってきた。

 

 妙見岳駅に到着すると、大自然が、広い大きな山肌をカンバスにして赤色、黄色、茶色、緑などさまざまなカラーを組み合わせて、秋の一日を表現している。この作品は見事と言うしかない。この作品に秋の日が当たる様子はスポットライトが当たっているような感じさえする。

 

 雲仙仁田峠紅葉狩りを楽しんだ後は昼食である。雲仙温泉街で昼食をとる方法もあるが、ここまで来たら、島原名物である「島原具雑煮」を食べようと言うことで意見が一致して島原まで走ることにした。連れ合いとは、いろんなことで意見を異にすることも多いが、食べることだけはよく意見が一致する。島原具雑煮のお店は島原城の表門の前にあるので島原城を目当てに進んでいく。

 島原具雑煮は、島原の乱(1637年)のとき、一揆軍の総大将であった天草四郎が3万7千の信徒達と籠城の際、農民達に餅を兵糧として貯えさせ、山や海からいろんな材料を集めて雑煮を炊き栄養を取りながら3ヶ月間戦った雑煮が元になったと言われている。島原具雑煮は、今では島原の郷土料理として有名である。島原に来た時は具雑煮を食べるのを楽しみにしているが、今回も期待通りの美味しい具雑煮をいただいた。

 

 島原具雑煮を楽しんだ後、コスモス祭り開催中という情報を耳にして行ってみることにした。案内に従って進んでいくと、「秋桜祭り」という幟がガードレールに沿って何本も立てられている。それを目安に進んでいくと「火張山花公園」に着いた。駐車場の前には達筆な筆使いで名前が大書きされている。秋桜まつりの会場に行くと入り口には(ドラえもんの)どこでもドアみたいなドアが置かれてある。

 

 どこでもドア通って、コスモス畑に入ると別世界に入るという設定なんだろうか?別世界とは言わないが、確かに一面のコスモス畑に立つと気持ちが良い。美しい花に包まれると幸せな気分になれるし、楽しくなると言う感じである。これも、どこでもドアの効果なのだろうか?

 

 秋桜は遠くから眺めて全体の美しさを感じるのも良いし、また、一輪一輪に目を向けて一輪一輪の違いを感じて、個性の美しさを楽しむのも良い。花はどれも美しい。花を愛でるのは楽しい。

 

秋桜まつり」の横に「ひまわり畑」という矢印があったのでひまわり畑へ行く。広大な敷地の中に向日葵が一面に植えられていた。向日葵は夏の花である。今も咲いているが少し元気がない。夏の盛りに来たらもっと勢いのある向日葵を見ることができたに違いない。火張山花公園は年間通じて、いろんな花を楽しめるように企画されているようだ。この火張山花公園は時期を見てまた訪れたいと思う。

 今日は「紅葉狩り」に出かけて、一緒に「秋桜祭り」も楽しむことができた。出歩くと思わぬ幸運に出会うことがあると言う諺通りの1日となった。先日、テレビで高齢者は今こそ「教育(きょういく)」と「教養(きょうよう)」が大事と話していたのを聞いた。よく聞くと、「きょういく」は「今日行くところ」であり、「きょうよう」は「今日の用」と言う意味のダジャレであった。確かに高齢者にとって「今日行く所」と「今日の用事」は健やかに老いるために大事である。引き篭もりにならないよう、意識して行動したいと思う。