ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

桜・前夜祭費用補填問題

    12月25日午後の衆院議院運営委員会おいて安倍晋三前首相は「桜を見る会」前夜祭の費用補填問題について、首相在任中の答弁が事実と異なる「虚偽」だったとして陳謝する一方、自身の関与は完全否定し、秘書や事務所に責任を転嫁する姿勢に終始した。

そして、国会での質疑を終了した安倍氏は「説明責任を果たすことができた」と語っていた。

これに対し、立憲民主党福山哲郎幹事長は記者団に「全て『秘書がやった』『私は知らない』の一点張り。疑惑は深まるばかりだ」と非難。共産党志位和夫委員長は会見で「これだけの問題を『知らなかった』で済ませるわけにはいかない」として議員辞職を要求している。

 

 

この問題が12月27日のサンデーモーニングでも取り上げられた。この問題に対するコメンテーターの意見は以下の通りである。

 

 

東京地検特捜部検事の郷原氏は「今回の説明でも領収書など資料を何一つ提出しなかった。一番の問題は総理大臣がこれだけの回数の虚偽答弁(100回以上)を国会で行なったことに関連する政治資金規制法違反です。それはできるだけ徹底した捜査をして厳しく重く刑事責任を問うのが当然と思う。」と述べた。

 

寺島実郎氏は「私は政治リーダーの言葉の軽さというものについてあらためて呆れてしまった。自分は聞いていなかったから責任はないが、道義的責任はある。といっているが道義的責任の意味を理解していないと思う。この問題は自分の指揮系統にあるラインの担当者が起こした犯罪です。それに対して道義的責任しかないという驚くべき認識です。安倍さんは日本を取り戻すと言って政権に復帰して官邸主導政治をやってきたけど、結局、彼がやったことは日本の政治を矮小化したことだと思う。この安倍さんの言葉の軽さは、安倍政治は日本を道義というものを見失った国にしてしまったことだと思う。」と述べた。

 

元村有希子氏は「安倍氏からは不起訴になったからいいではないかという態度が見えてくる。説明に説得力が全くない。さらに、国会で118回も虚偽答弁をしたことについて反省していないように見える。まだまだこの問題については、分からないことが多いので偽証罪が問われる証人喚問をすべきと思う。不明な多くの疑問に答えることは国の首相をした者の責任である。」と述べた。

 

高橋純子氏は「安倍さんはこれほどまで多く国会で嘘をつき国権の最高機関である国会をを汚したのだから、議員辞職でしか責任の取りようがないと思う。安倍氏の説明はこの問題について重大なこととしての認識が感じられない。今度の説明もこの場を取り繕い、やり過ごす、誤魔化すようなものに思える。証拠も資料も何も出さないごまかしの答弁と言われても仕方ない。安倍氏が質疑に資料も出して誠実に応じない限り議員辞職しか責任は取れないとあらためて思う。」と述べた。

 

竹下隆一郎氏は「安倍さんは秘書に何度も確認したとおっしゃているが、これは確認したうちにはいらない。イエス・ノ・クエッションは誘導と同じ。確認はより深い対話が必要。確認が必要な時にその程度の確認しか取れないのは政治家としても社会人としてもそのレベルに疑問を感じる。」と述べた。

 

松原耕二氏は「説明責任を果たすための会見はフリーを入れず限られた記者だけの時間を絞った会見であったし、国会での説明も衆参1時間づつで与野党に質問時間を割り振ると問題点を深める時間はもてない質疑であった。国会で118回も偽証したことについて真剣に語ろうという姿勢は見られず、追及されない対策を十分練って通過儀礼として実施した質疑であった。言葉がその場しのぎで問題をはぐらかす答弁であった。国会に対する信頼がますます薄れる説明会見であった。」と述べた。

 

私も各コメンテーターと同意見である。安倍前首相がやってきたことは道義の破壊である。日本国のトップリーダーが国会で常に不正を追及され、それに対して言い逃れに終始し、ごまかし、そして問題をはぐらかすようなことばかりしているのを見るのはもううんざりである。安倍さんは長年政権を担ってきたが、これまで安倍さんが発する答弁にしてもメッセージにしても素晴らしいと思ったことは一度もない。いつも言い逃れをしている安倍さんしか記憶にない。日本国の首相としてそのような醜態ばかりを国民に見せてきたことを自分として恥ずかしいとは思わないのだろうか。それでも当選するからこれで良いと思っているのだろうか。たぶん、安倍さんご本人は恥ずかしいとは思っていないのだろう。恥ずかしいという思いがあっては「今だけ、金だけ、自分だけ」の政治はできない。むしろ国会を国民を上手にごまかしたことを仲間と一緒に舌を出して笑いあっているのかもしれない。昔の武士は「武士に二言はない」と言った。二言は武士にとって切腹であった。そういう精神は安倍さんにとって想像できないことだろう。「今だけ、金だけ、自分だけ」で政治を進めてきた安倍さんにとって嘘で何が悪いと言う気持ちではないだろうか。嘘でも何でも上手にごまかした方が勝ちと思っているのだろう。

安倍さんが一個人であれば、そう言うバカもいたと言うことで黙認できるが、安倍さんは国会議員であり首相再々登板も噂されている人物である。安倍さんが国会議員という権力者でいる限り、日本の政治の劣化は止まらない。彼が一日も早く議員辞職することを心から望む。