ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

雪中散歩

 

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S点よりスタートして矢印方向に進みS点に戻る周回コース、距離5.34km、 上昇高度143m(最高99m、最低2m)、天気雪、温度0度、湿度84%




8日から大雪警報が出ていたが、予想通り一夜明けたら銀世界であった。私が住む長崎は「長崎は今日も雨だった」という歌謡曲が有名なように、雨はよく降るが雪はあまり降らない。ところが今日は積雪16cmと言っている。長崎では、雪は全く降らないわけではない。長崎でも雪が降ることが1年に2〜3度ある。しかし、雪が降っても朝日が昇るとすぐに溶けてなくなる程度の雪が多い。しかし、今回は積雪16cmである。北陸など雪の多い地域では16cmの雪は大雪とは言わないだろうが、ここ長崎では滅多に見られない大雪である。この大雪のため路線バスは終日運休となった。このような大雪は長崎では珍しいので、ぜひこの機会に私は雪中行軍よろしく雪中散歩をすることにした。

 

温かい厚手のジャンバーを羽織り、耳まで覆う毛糸の帽子を被り、厚手の手袋をする。さらに、足先が一番冷えるので厚手の靴下を履きその下にホットカイロを貼り付けて長靴を履く。そうすると足元がぽかぽかする。完全防寒装備で出発する。また、スリップ防止の簡易スパイクを持って行くとにした。

 

 

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今日のスタート地点は香焼町のシンボルパークである。シンボルパークの「愛と平和の像」も今日は雪を被っている。手が届く高さであれば雪を払い除けたいところだが高すぎて届かない。やむを得ない。そのまま通り過ぎることにする。

  

 

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雪道を滑らないように注意しながら進む。一歩一歩雪を踏みしめて歩く。乾いた雪を踏む音と濡れた雪を踏む音の違いが面白い。雪道の感触を味わいながら香焼総合公園の海老瀬側入口に到着。海老瀬側入口から公園に入る。この海老瀬側入口には天気が良いときはいつも、猫が日向ごっこをしながら寛いでいる。しかし、さすがに今日の寒さでは猫は一匹も見ない。きっとコタツで丸くなっているのだろう。

 

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公園に来るまでは、人が歩いた足跡や車が通った軌跡が道路に残されていた。しかし、公園に入ると足跡は見えなくなった。今日はまだ誰も公園に来ていないようだ。新雪を踏んで歩いていく。古今東西、降雪をいろんなことになぞらえる例があるが、ドイツでは「ホレおばさんが寝床を直している」というらしい。ホレおばさんが綺麗に整えた寝床を踏んで乱していくのは申し訳ない感じである。

 

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新雪を踏んでここまできたが、これから左に折れていよいよ登りにかかる。ここからの登りは滑らないようにスパイクを装着する予定で持ってきたが、乾いた雪のためか意外と滑らない。スパイクしないでそのまま登っていくことにした。

 

 

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登り始めたら雪が降り出した。見る間に頭や肩に雪が積もる。積もった雪を払いのけながら登っていく。家を出る時、降っていなかったから傘を持ってこなかったが、雪の日は傘は必需品であることを痛感する。坂を登りつめたら芝生広場に出る。芝生広場は一面の銀世界である。この辺りにはいろんな動物もいるだろうけど足跡は全くない。

 

 

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芝生広場からさらに登っていくと遊具広場と野球グランドに着く。もちろん今日は遊具広場で遊ぶ児童はいない。また、野球グランドで野球を楽しんでいる人もいない。今日の公園は誰もいないと思っていたら前から男の人が歩いてくる。「おはようございます。よう振りましたね」と挨拶すると「5年ぶりとニュースで言ってましたよ」教えてくれた。男の人も散歩に来た人らしい。

 

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雪の公園は、静寂な時を楽しむ公園である。今日みたいに公園で一人しか会えないのも寂しいが、こういう時があってもいいだろうと思いながら公園を出る。

 

 

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公園を出て一般道路を進む。下り坂である。この辺りは車は来ないし歩く人もいない。のんびりと生き物を探しながら進んでいく。いつのまにか雪は止んでいる。

 

 

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今回の積雪は16cmと先ほどの男性が教えてくれたが、吹き溜まりなどはもう少しあるようだ。この雪で長崎では交通機関が乱れている。5年ぶりの大雪と言っていたが、私は何十年ぶりと思っていた。5年前の大雪はあまり記憶がない。記憶力が落ちているのだろうか?認知の面で少し気になる。

 

 

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雪道を一歩一歩踏みしめながらを歩いてきたら、また雪が降り出した。この地点からは天気が良ければきれいな青い海が開けて見えるのに、今日は曇って島が見えるだけである。

 

 

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香焼教会まで下りてきた。ここまで来たらスタート地点はもうすぐである。

雪中散歩を無事スリップしないで楽しめた。今日の新聞には、年の初めの雪は、昔からめでたいものとされてきたと書かれていた。この雪を「好転のしるし」としてウイルス禍をなんとか乗り切る一年にして欲しいと願う。