ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

濃厚接触者疑い

毎日、毎日、全国にわたって過去最多の新型コロナ報道が続く。七日には、とうとう一都三県に緊急事態宣言が出された。緊急事態宣言は一都三県だけでなく全国に適用すべき段階に思えるが、そうはならなかった。そういう中、長崎では七日、「新型コロナウイルス感染症特別警戒警報」が発令された。「感染段階ステージ4。県外への往来自粛。会食自粛。人との接触自粛など」さらに強い要望が示された。

 

1月7日、その報道を見ながら私は、不安な時を過ごしていた。

というのは、私自身が濃厚接触者の疑いのある立場に立たされていたからである。三密を避けて絶対感染しないようにしようと感染防止に徹底してきたつもりであるが、油断があったと悔やんだ。

 

事の発端はこうである。

近所に親類の子が住んでいる。1月5日火曜日の夜、その子が用事で私の自宅に来た。久しぶりに会って話をした。ちょうど夕食の時間になるので連れ合いが、「カレーを作ったけど食べていかんね」と食事を勧めた。親戚の子は「カレー食べたい」と言って喜んで食事をして帰っていった。特別騒ぐこともなく、私と連れ合いと親戚の子と三人で会話しながら普段通りの食事をして親戚の子は帰って行った。

 

翌1月6日の朝、親戚から電話があった。子供が発熱している。38.6度あるという連絡であった。昨夜一緒に食事した子が発熱である。38.6度の高熱である。新型コロナのおそれが十分考えられる。私たちもすぐに検温した。私も連れ合いも36.2度であった。今のところ私たちは元気である。異常はない。何も症状は出ていない。しかし、感染していないとはいえない。もしかしたら感染しているかもしれない。すでに、潜伏期間中に入っているかもしれない。新型コロナの場合、潜伏期間中の無症状の時に他人に感染を広げるという話も聞いている。

 

親戚の子は、長崎県受診相談センターに電話したようだ。PCR検査を希望したが、発熱直後は結果が出にくいので明日7日に検査をしますということで7日に検査予約をしたようだ。また、発熱外来の病院を紹介してもらい6日午前中に受診するということであった。

 

私も連れ合いも会社員である。連れ合いは濃厚接触者の疑いがあることから、すぐに会社に電話して6〜8日の水木金の休みをとった。6〜8日の水木金休みを取ると土曜日からまた三連休になるので、その間の6日間でコロナかどうかの判断がつくだろうと考えたようだ。自分がクラスターの発生源になるようなことは決してしてはいけないと思い、症状は何もないが即断したようだ。また、濃厚接触のことを話すと心配かけるのでとりあえず、私用のためとして欠勤届けを出したようだ。

 

私も対応を迫られたが、私はこの日予定が入っていたし、仕事に行きたいのはやまやまであったが、「一歩間違うと会社に大きな迷惑をかけますよ」という連れ合いの明確な態度に押されて休むことにした。確かに、休む理由を濃厚接触とすると余計に心配をかけるので、私も休む理由を私用にしたいと思った。何の理由にするかいろいろ考えたあげく、親戚に不幸があったので、急遽、今日明日の水木の二日間休みたいと連絡した。水木の二日間休みを取れば金曜日は休みを取っていたので3日間休みになる。3日間のうちに新型コロナかどうかの判定結果は出るだろうと考えた。

 

発熱外来に行った親戚の子から連絡があった。やはり、PCR検査は今日はダメだった。PCR検査はドライブスルーで行うらしい。コロナの検査ができないのであればインフルエンザの検査をしてもらえばよかったのにと思ったが、コロナを否定しないとインフルエンザの検査もできないという話だった。いずれにしても明日PCR検査を受けるまでコロナかどうかわからないということであった。

親戚の子の熱はまだ続いていた。

 

夫婦二人の自宅待機が始まった。片方のみ感染している場合もあるので、お互い部屋を別にして過ごすことにした。食事も別々にする。結果が出るまでお互いが自分の体調のチェックをしながら慎重にすごすしかない。夕方、これから自宅に籠るつもりで食料の買い出しに行く。インスタント食品、肉、卵、食パン、ジュース、ハム、チーズなどなど買い込む。ショッピングセンターではマスクをして消毒して一言も話をしない。

 

1月7日、朝から検温する。36.5度である。昨日より幾らか高いが平熱である。今日は親戚の子がPCR検査の日だ。朝から雪が降ったり止んだりの最悪の天気である。確かPCR検査の予約時間は16時と言っていたが、天候が悪化しなければよいのにと思う。家内とはメールで会話して、できるだけ接触しないようにして過ごす。

 

一日中部屋に閉じこもるのは辛いけど仕方ない。我慢の時を過ごす。今日は本を読んで過ごそうと思うが、何か気になって本に集中できない。これまでも、本を読むために部屋にこもる時があったが、その時と同じように集中できない。もし濃厚接触者だったら、これからどうなるのだろう?症状がなくても二週間は自宅待機になるのかな?その間発症しなければ問題ないが、もし二週間の間に発症したらどうなるのだろう?入院できるのかな?片方だけ発症して入院できなければ片方が看護することになる。その時はどうしたらいいだろう?いろんなことを考える。

 

18時過ぎ、「PCR検査は陰性だった」と親戚の子から電話があった。万歳である。よかった。新型コロナでなくて良かったとつくづく思った。「もし、新型コロナに感染していたら退職も考えたよ」と連れ合いが言った。確かに新型コロナに感染したら会社に迷惑かけることになる。

本当に新型コロナでなくて良かった。会社に大きな迷惑かけなくて良かったと思う。「お互い組織に所属している間、プライベートにも責任持たないとね」と連れ合いが言った。確かにみんながそこで生活の糧を得ている会社に病原菌を持ち込むことがあったら切腹ものだと思った。これからも最大限の予防策でコロナ感染防止を徹底していかねばと思った。コロナ感染防止には油断こそ大敵と思った。