ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

長崎西国三十三観音霊場巡り その一

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青点をスタートして矢印方向に赤点までのコース。距離12.8km、最低高度7m、最高高度257m、総上昇高度466m、消費カロリー1539kcal、天気晴れ、温度12度、湿度49%

先日、若い時から四国八十八ヶ所霊場巡りを行なっているOさんから、今度、長崎西国三十三観音霊場巡りをするから良かったらどうぞと声をかけてもらった。参加者は私を含め全部で4名で、以前一緒に山歩きをした仲間である。Oさん以外は四国のお遍路さんをした経験はない。Oさんの話によると、長崎では長崎八十八ヶ所霊場巡りが行われているそうだ。これは弘法大師をお祀りする真言宗の方が、昔、四国八十八ヶ所巡りを真似て長崎でも弘法大師を慕って弘法様の心に触れるお遍路ができるように長崎八十八ヶ所の霊場を作り、それは今も行われているということであった。長崎西国三十三観音巡りはその縮小版みたいなものだが、大正か昭和に、やはり真言宗の檀信徒の方が作られた霊場巡りであるらしい。今は三十三ヶ所のうち七ヶ所は後継者不足のためか閉ざされ、閉ざされた各霊場のご本尊は長崎西国三十三ヶ所奉賛会本部である遍照院に遷座してそこで祀られている。だから実質二十六ヶ所巡りということになる。今日はその第一回目として、第一番から第9番まで巡ることにした。

 

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左:清水寺本堂     右:如意輪観音を安置する廟

長崎西国三十三観音霊場の一番札所は長崎市内にある清水寺である。清水寺は江戸時代初期に建立された名刹である。そこの裏庭に第一番霊場として如意輪観音をお祀りする廟がある。廟の中には輪王座をした金色の如意輪観音が祀られている。4人整列して一礼、般若心教を唱える。お参りした後、次は2番霊場へ向かう。清水寺の山門を出るときに、Oさんから今後の参拝の仕方について注意があった。これから、霊場巡りでお寺を訪問するときは、まず、入る時は山門の前で合掌、一礼をして入ること、また帰る際は、山門で立ち止まり、本堂を向き合掌、一礼して帰るようにと注意があった。Oさんは元会社員でありながら僧侶の資格を持っている方である。

 

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2番霊場は廃止のため、長崎西国三十三観音霊場の3番霊場にあたる遍照院へ行く。遍照院は西国三十三観音巡りの事務局になっている寺院である。遍照院の一角に9体の観音像が並んで祀られている。この観音像は各霊場のご本尊であるが、世話役の方が高齢等の為お世話できず、粗末にできないので事務局に戻されたものらしい。廃止は七ヶ所と聞いていたが九ヶ所あるのかもしれない。整列して、般若心経を唱和する。

 

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次は4番霊場へ行く。4番霊場は、長崎の展望台の一つである鍋冠山展望台のすぐ下にある。4番霊場に行く途中、寄り道をして展望台に立ち寄ることにした。ここからは眼下に長崎港と市内一円を眺め、また左手には女神大橋と港外の島々が見える絶好のビューポイントである。長崎港の岸壁にはいつも外国の大型観光船が停泊していたが、それも見れなくなって久しい。外国からの観光客がたくさん来る日が早く来て欲しいと思う。

 

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展望台からの眺めを楽しんだ後、東屋で小休止。水分補給をした後4番霊場に向かう。展望台をすこし下りると、小さなこぎれいな建物を発見。ここが四番霊場のお堂である。。お堂には千手観音菩薩が祀られている。整列して、般若心経を唱和する。このすぐ下に5番霊場がありここも千手観音菩薩が祀られていた。同じく整列して、般若心経を唱和する。

 

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次は6番霊場を目指す。6番霊場は今日のコースの一番高い場所になる。5番霊場も展望台の近くだからここも高台であるが、6番霊場の準堤観音堂は隣の山にあるお堂である。そこに行くには一旦下りてさらに上ることになる。道はこれしかないので仕方ないが、下りるのはもったいないと思いながら下りていき、また登り返していく。久しぶりのウオーキングで脚力が落ちているのを実感する。みんなに遅れがちになりながら上っていく。やっとの思いで準堤観音堂に到着。ここは6番と7番の観音様が祀られているようだ。整列して、般若心経を唱和する。

 

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次は今日最後の霊場である竜王滝を目指す。準堤観音堂が今日の最高高度だから竜王滝まではずっと下りである。軽快に進む。竜王滝は第8番霊場と第9番霊場になっている。入り口には弘法大師の像が立っている。その階段を上っていくと頂上近くに滝があり、その滝の横に御堂があり、十一面観音菩薩不空羂索観音菩薩が祀られている。整列して般若心経を唱和する。

 

今日の霊場巡りは、久しぶりのウオーキングで少ししんどかった。日頃から体を鍛えていないから10キロも歩けないようになっている。寒さを口実に引っ込もっていたが暖かくなったら体を鍛え直さねばと思う。今日の三十三観音巡りは楽しかった。観音様は一つと思っていたが、実は観音様は衆生を救うためにいろんな姿になって私たちの前に現れるということを知った。如意輪観音、十一面観音、千手観音、不空羂索観音などお会いできて良かった。今日のご縁に感謝したい。