ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

韓国語講習の一年を振り返る

公民館主催の韓国語講習を受講してほぼ1年が過ぎた。ほぼというのは、昨年4月から始まる予定であった韓国語教室が、4月初めにコロナのため公民館が休館となり、開講が遅れたためである。その後はなんとかコロナにもめげず、1年間続けることができた。

韓国語に取り組んだ私の1年間を振り返ると、正直、遅々とした歩みで、ほとんど進歩が見られず実りの少ない一年であったと思う。しかし、私は韓国語の勉強をさらに次年度も続けたいと思う。そのために過去の一年の取り組みを振り返り、見直し、今後の取り組みに生かしたいと思う。

私が韓国語を勉強したいと思ったきっかけは、「愛の不時着」である。面白く、しかも意表をつく展開の韓国ドラマにはまってしまい、韓国を身近に感じるようになり、なんとなく韓国語を勉強したいと思ったことが始まりである。韓国語を勉強しながら、韓国の風物とか料理とか習慣とか国民性とかいろんなものを学んでいければいいなと思った。それに韓国語を勉強することは、高齢者の私にとってはボケ防止につながる。後期高齢者に向かう私にとってこのボケ防止こそ、韓国語学習の一番の目的であると思って取り組んだ。だから特別、目標は掲げないで、一年間取り組んできた。進歩すること、上達することは二の次で、ボケ防止のために、勉強することが重要と考えて韓国語の勉強に取り組んできた。

1年間を振り返って、ボケ防止のための韓国語の勉強はボケ防止に効果があったのかどうかよくわからない。ただ、1年間取り組んで分かったことは、上達は二の次としていたことについては、確かに上達はしていないことだ。全く上達していないとは言わないが、わずかしか上達していないということだけは明確である。2年目さらに韓国語の勉強を続けていく上で、今までのやり方でいいのか疑問に思った。

そういう中、先日の私たちの韓国語教室に、一人の男性の見学希望者がいらした。授業の中で、先生が、見学者の方に自己紹介をするように勧められた。その方はその場に起立されて韓国語で自己紹介をされた。私はその方の韓国語を聞いても、まだ聞き取りできるレベルでなく、その方が話している内容を何ひとつ理解できなかった。その方の自己紹介が終わってから、先生が日本語に翻訳して、話してくれて初めてその内容を理解した。その方は地元の公民館の韓国語教室で4〜5年勉強していたそうだが、その教室の受講者がだんだんと少なくなってきて、今年度は最小人数の4名で教室を続けてきた。しかし、次年度は、1名の方が都合があって退会されることになり、その結果、3名では教室の維持ができず、とうとう教室が解散になってしまった。それで参加できる韓国語教室を探しているという話であった。

私は、その方は日本語で自己紹介をされるものとばかり思っていたので、韓国語での自己紹介を聞いたときは驚いた。流暢に、はっきりした声で自信を持って話される様子を見て素晴らしいと思った。私がこの男性のように上達するには何年くらいかかるのだろうかと思った。私の現在の進み具合では、5年経ってもこの男性みたいに流暢に韓国語を話すことなどとてもできないと思った。いや、今のままでは永久にこのレベルには進めないのではと思った。この男性のようになるためには、もっと頑張ってもっと意欲的に韓国語に取り組まないと、とてもこの男性のレベルには届かないと思った。

この方の韓国語による自己紹介を聞いて、韓国語を勉強するのであれば、韓国語での自己紹介は当然出来るようにならなければと思った。今まで私は、ボケ防止という目標のために、韓国語の勉強に取り組んできたが、今後はボケ防止という目標は下ろして、韓国語を自由に使いこなすことができるレベルを目標に取り組んでいきたいと思う。その方が5年かかったことを、私はもっと長い年月がかかるかもしれないが、出来るだけ早くマスターできるように精力的に取り組んでいきたいと思う。

昨年4月、韓国語の勉強を始めようと思った時に「ハングルへの旅」という本を読んだ。その中に、韓国語の勉強を始めるあなたに送る言葉として韓国語で「シージャギ バニダ」と書いてあった。意味は「始まりが半分だ」という意味らしい。「始まらないと一歩も進まないが、始まれば半分進んだと同じ」という韓国の諺である。この言葉に勇気をもらって今年も韓国語を頑張りたい