ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

維新の会 馬場代表の暴言に思う

 先日、佐高信氏・平野貞夫氏・前川喜平氏3氏による3ジジ放談を拝見した。番組冒頭、日本維新の会のさまざまな不祥事が話題に上がった。日本維新の会の議員は国政においても地方議会においても、セクハラ、パワハラはじめさまざまな不祥事を起こして問題になっているという話題であった。そのような不祥事オンパレードの日本維新の会であるが、平野貞夫氏から、日本維新の会はさまざまな不祥事を起こしているが、その中でも、馬場伸之代表の暴言は特に問題であると指摘があった。

 平野貞夫氏が指摘した問題は、日本維新の会の馬場伸之代表が「共産党は日本からなくなったらいい政党」と発言したことである。平野氏は、ー公党を排除するという発言は議会政治の基本問題に直結するものであり、民衆主義を否定するものだと強く非難していた。この排除発言は近代議会政治においてはあってはならないことである。イギリスの議会においては「殺したいほど憎い相手であっても、彼の議会での発言は自分の命をかけてでも守る」という格言がある。イギリス議会の格言から考えると、馬場代表の発言は議会政治の否定そのものであると強調していた。

 私も日本維新の会の馬場伸之代表のこの排除発言はひどいと思った。馬場代表の発言に対して、日本共産党小池晃書記局長は「政党が他党の政策に対して批判し、論争をすることは当然の権利だが、“なくなったらいい”と存在そのものを指定することは民主主義を蹂躙するものであり、到底許すことはできない」とする抗議文を維新に届け、発言撤回を強く求めた。また、「馬場氏の発言は他党、ひいてはそれを支持する有権者も否定するものだ」(法政大学白鳥浩教授)、「民主主義そのものを否定する危うさに黙っていてはならない」(立憲民主党原口一博氏)、「政策や考え方は全然違うが、日本共産党がなくなっていいとは思っていない」(公明党北側一雄氏)「共産党は日本からなくなったらいい政党という日本維新の会の馬場代表の発言は、民主主義を踏みにじるものです。そこには、互いに理念や政策を主張する、議論すると言うのはありません。民主主義はいらない、選挙で勝てばあとは独裁でいい。そんな維新の考え方がよく出ていると思います」(落語家立川談四楼)など多くの糾弾の声が上がっている。

 続いて、平野貞夫氏は、日本維新の会の馬場伸之代表がここまで共産党を排除しようとするのは、なぜなのかを考えていたら、赤旗日曜版に「日本維新の会馬場代表、反共攻撃の主張、統一教会とベッタリ、うり二つ」という大きな見出しの記事があったと紹介していた。記事の内容は以下の通りである。「日本維新の会の馬場伸之代表の発言は統一協会の主張とうり二つである。主張が似ているだけでなく、馬場氏と統一協会には他の国会議員と比べても突出した深い関係がある。統一協会の教義を記した原理構論においては、“共産主義世界を壊滅させ・・・”との記述がある。“共産党はなくなったらいい”という馬場代表と統一協会は“共産党の存在を認めない”という点では同じ立場である。
日本維新の会は昨年8月、統一協会と接点のあった国会議員として馬場氏や藤田幹事長ら13名の氏名を公表した。そして、馬場氏は統一協会 が1992年に創設した世界平和女性連合のイベントに2013年から19年の間に少なくとも 6回出席していた。また、同連合のクリスマスパーティーに家族みんなで出席していることをFBに書いている。また、統一教会の日刊紙「世界日報」に16年から22年の間に憲法改正などのテーマで5回登場している。また、年始恒例企画では常連として登場13年以降、統一教会系イベントに6回出席、新聞には5回登場など現職国会議員の中でも突出した深い関係がある」と書かれていた。


 統一教会とはそもそも何か?統一教会はカルトであり、詐欺集団であり、日本人を洗脳して日本人からあらゆるものを搾取する団体である。だから、そのような団体に与えている宗教法人資格を剥奪し、解散させるべきと言う国民の声があるが、なかなかその手続きは進まない。なぜ進まないかと言うと、統一教会が政治に深く浸透しているからである。自民党の園田衆議院議長統一教会とは深い関係があると言われていて、そして日本維新の会代表もまた統一教会と深い関係があると指摘されている。統一教会は日本の第一党である自民党と第二党に迫る勢いの日本維新の会に深く浸透しているようだ。
 統一教会の教義について、韓国で教えられている教義では「韓民族が他民族に優越している最良の民であり、韓国語が世界共通語になるとされており、韓国が世界の中心であるとする「韓国中心主義」が説かれている。また、教団の教典『原理講論』の韓国語版では、日本は「サタン(敵対者、悪魔)」側の国であるとされている。一方、韓国はイエス・キリストが再臨する国であるとされている。これは教祖・文鮮明が「世界を統一する」ことを意味しているという。教団が「四大名節」と呼ぶ記念日には、文鮮明と家族に対して、天皇の身代わりを日本統一教会の会長・久保木修己が扮し、平伏して拝礼するという儀式が行われる。その他にも、アメリカ合衆国大統領などの世界各国の元首に扮した教団幹部が同様に跪く。さらには、イエス・キリスト、釈迦、孔子ムハンマドなど主要な宗教の創始者に扮した人物も文鮮明とその家族に平伏するという。そして、統一教会が行う宗教活動や国際勝共連合が行う政治活動は、このような文鮮明の野望を実現するための方便に過ぎないとされている。日本国民の象徴である日本国天皇統一教会の教祖の前に平伏して拝礼することについてのこの内部告発は多大な反響を呼び、新右翼団体・一水会会長の故鈴木邦男氏は、天皇に扮した久保木が文鮮明に平伏する儀式について、「国民の象徴として天皇を上にいただく日本国民としては見逃せぬ情景ではないか」と批判。文鮮明道鏡になぞらえて批判した。
 私も故鈴木邦夫氏と全く同感である。保守とか右翼とか言う立場の人たちは、日本はサターンの国であるという教義を持つ統一教会と親密な関係を築いている政治家についてどう思っているか尋ねてみたい。私は、統一教会と親密な関係を築いている政治家は自己保身のための政治家で国家、国民に対する裏切り者であると思う。そのような政治家が日本の政党に多くいること自体信じられないことである。日本共産党を日本の政治から排除するのではなく、日本を良くするためにはまず、統一教会と親密な政治家を政治の場から排除することこそ必要でないかと思う。