ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

孫と行くJR九州プチ旅行

お正月を前に孫が来崎した。幼稚園児の孫の趣味は電車である。今回の長崎訪問では、「新幹線かもめ」と「ふたつ星4047」に乗りたいので連れて行ってと孫が言ってきたので、喜んでその電車の旅に付き合うことにした。コースは長崎から武雄温泉までは点線の西九州新幹線かもめに乗車して、武雄温泉から長崎までは青い線のふたつ星4047に乗車するコースである。孫のお陰でプチ旅行を楽しんだ。

 

西九州新幹線は、福岡市・長崎市間を結ぶ新幹線ルートであるが、福岡・長崎間の完全開通にはまだ至っていない。今年(2022年9月23日)一足先に開業したのは武雄温泉・長崎間の66キロである。この西九州新幹線に登場したのが最新鋭のN700S車両をリデザインした「新幹線かもめ」である。武雄温泉・博多間は従来の特急かもめに乗り換えるリレー方式で西九州新幹線はスタートした。

今日は、8時39分長崎駅発の新幹線かもめ12号に乗車する。新幹線かもめは、真っ白な車体に、JR九州のコーポレートカラーの赤を入れ、運転台の周囲を黒にして存在感を強調しているとガイドブックに書かれてある通り、ワクワク感をもたらす存在感がある。車内は木目調の落ち着いた雰囲気にデザインされている。長崎を発車してすぐに諫早駅に到着。走行中の騒音や振動などは全く感じない。なかなか快適である。その後は一気に武雄温泉駅まで疾走し、9時3分に予定通り武雄温泉駅に到着。24分間の西九州新幹線の旅を終わる。まさにあっという間の新幹線の旅であった。

 

私たちは武雄温泉駅で下車するが、博多まで行く人は同じホームの対面に停車している特急かもめに乗り換えて行く。これが対面リレー方式である。不便だけど全線開通していないので仕方がない。私たちが到着したホームには特急かもめが停車していた。新幹線からの乗客が乗り込んだらすぐに出発していく特急かもめを見送った。乗り換えなしで博多まで行けるようになると、北海道の新函館北斗駅まで新幹線で行けることになる。

 

小長井駅に停車中のふたつ星4047

「ふたつ星4047」は佐賀県有明海長崎県大村湾を巡りながら、変化に富む海の景色を楽しみ、同時に海がもたらした地域の美味しいものを楽しむ観光列車である。列車名の「ふたつ星」は九州観光の星としての佐賀県長崎県を、「4047」は使用車両であるキハ40形・キハ47形を表している。ふたつ星は金土日月を中心に長崎・武雄温泉間を1日一往復している列車である。ふたつ星は特急列車であるが、速さを誇っているわけではない。武雄温泉から長崎まで途中五つの駅に停車しながら約3時間かけて走る。途中駅では地元の特産品を購入したり、ビューポイントでの撮影などのさまざまな仕掛けが盛り込まれている。

 

ふたつ星4047の特徴の一つが「ラウンジ40」である。ふたつ星4047は3両編成で、1号車と3号車は客車である。真ん中の2号車は全て「ラウンジ40」という共有スペースになっている。2号車の車内には販売カウンターやゆったりくつろげるソファー席や窓側に向いたカウンター席などを配置し、沿線の景色を楽しみながら楽しく時間を過ごせる贅沢なラウンジが備えられている。このラウンジがとても居心地が良い。

 

途中駅ではさまざまな仕掛けがあって楽しめる。多良駅は良いことが多い駅と書く。その多良駅には幸せの鐘が置かれていた。一回鳴らすと幸せを呼び、二回鳴らすと二人が幸せになる、三回鳴らすと皆が幸せになると書かれていて、鐘には行列ができていた。私も孫と一緒に三回鐘を鳴らした。その多良駅を過ぎたら佐賀海苔試食体験が始まった。厳選した初摘み海苔だけを使用したプレミアム焼き海苔を試食した。海苔はなんでも美味しいと思っていたがプレミアム海苔はまた格別であった。

 

今回のJR九州プチ旅行は私にとって忘れられない思い出になった。私には3人の孫がいるが、長崎県内に住んでいる孫はいない。みんな遠くに住んでいる。今はテレビ電話があるから、声だけではなく映像で毎日近況を見ることができる。その便利さは昔は考えられないことで、科学の進歩に感謝するばかりである。しかし、今回のように実際に一緒に手を繋いで歩いたり、何か一緒に取り組んだりする嬉しさは、テレビ電話では得られない大きな喜びであると改めて感じた。遠くに離れて住むのはやむを得ないことではあるが、機会を見て、また孫の大好きな列車の旅にお供したいと思った。