ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

あぐりの丘へ行く

小学校2年生、幼稚園年長さん、二歳児の三人の孫が我が家に遊びに来てくれた。三人とも家の中を駆け回っては静かにしなさいと言われてエネルギーを持て余している。子どもにおとなしくしなさいという方が土台無理な相談である。天気も良いし、外で思いっきり駆け回ってもらおうということで「あぐりの丘」へピクニックに行くことになった。あぐりの丘は、長崎市の北西部に位置する式見地区に約50haの広さを持つ長崎市の公園で、お弁当を持ってのんびりゆっくり自然を満喫しながら過ごすには最高の場所である。

 

この公園は私の自宅から車で40分かかり、少し遠いことから今まであまり来たことがない。それも昔のことで、現在の公園の様子は知らない。あぐりの丘はずいぶん変わったよという話をときどき聞いていたので、機会があればまた、私もあぐりの丘へ行きたいなと思っていた。それで、私も孫くんたち同様にワクワクしながらしながらやってきた。駐車場に車を停めて、階段を上ると入り口に着く。風は少し冷たいが、天気は快晴である。

 

入り口の門をくぐると、広大な畑が広がっている。季節によってここは花畑になるようだ。昔、私が来た時は秋で、その時は一面コスモス畑になっていた。コスモスが風に揺れる中を歩いた記憶が甦る。正面にはアヒルを抱えた婦人像がランドマークとしてそびえ立っている。婦人像の顔は西洋人みたいな顔つきである。ここあぐりの丘はヨーロッパの農村を模して造られたと聞いたことがある。建物も白壁に赤系の屋根に統一されていて、ヨーロッパの田舎町のような田園風景が広がっている。

 

公園はとても広い。正月だから来客者が少ないのだろうか。来客者はときどき行き違う程度である。広い公園の写真の中にほとんど人影は見えない。まず、遊具広場へ行く。遊具は幼児から小学生高学年まで遊べるように工夫されてある。

 

遊具広場の隣は動物広場である。ここではハムスターとウサギとヤギと羊が飼われているが、ハムスターは今日はお休みという張り紙がしてあった。そのうち、ヤギと羊は触れ合うことができるということで動物好きな子どもたちは檻の中に入って餌やりをすることができるようになっている。檻の外から餌やりをするのはよく見かけるが、檻の中に入って触れ合うのはめったにできない貴重な体験だと思う。

 

公園の中にはプールや沼地も造られている。この一帯は水に親しむ「親水広場」というらしい。さすがに1月だから人はいないが、夏には賑わうに違いない。沼地の中には曲りくねった道が設けられているが、公園の案内を見ると、水が多い時は沼地の道は水没して飛石の道になるようだ。飛石の道もまた楽しようだ。

 

芝生広場と親水広場を通って公園の最南端まで来ると大海原が広がっている。この景色を見るだけで気持ちが良い。海の中に小島が二つ見える。その様子は親子の猫が日向ぼっこしているような姿に見える。公園の方に聞いたら、その島は神楽島という無人島で地元では通称猫島と呼んでいるということであった。親子猫に見えるので親子猫島と呼んで欲しい気がするが、長くて言いにくいから無理みたいだ。絶景のビューポイントを楽しんでいると鐘の音が聞こえてきた。振り返るとすぐ近くにアンゼラスの鐘が置かれている。なぜこの公園に教会のアンゼラスの鐘が置かれているのかわからないが、子どもたちが鳴らすアンゼラスの鐘の音は平和の象徴みたいな感じで公園の風景とよく馴染んでいる感じがする。

 

この公園で最近完成したのが全天候型子ども遊具施設「あぐりドーム」である。昔、私が来た時にはなかった施設である。風が少し強くなってきたので昼からはあぐりドームを楽しむことにした。

 

ドームに入ると、ドームの一角は芝生広場になっている。壁に囲まれているこの芝生広場は風が少々強くても気にならない。小さい子から大きい子まで自由に好きなだけ走り回ることができる。室内に入るとまず大型ネット遊具が目に入る。これは大きなハンモックみたいな遊具である。ここは足の指が引っかかるので靴下着用になっている。足元が揺れて真っ直ぐ歩けないから大きな子供用かなと思ったら、二歳児でも面白がって遊んでいた。

その隣には大きなふわふわドームが置かれている。これはトランポリンである。このトランポリンには大きな山と小さな山が作られてある。自分の体力身長などに応じて子どもたちはジャンプを楽しんでいる。その横には定番の複合遊具が置かれている。低年齢から高学年まで楽しめる遊具施設が置かれている。

 

壁にはボルダリングが設置されている。ボルダリングウオールは3.5m用と6m用の二種類設けられており、3.5mはふかふかマットが敷かれておりハーネスなしで挑戦できる。しかし、6m用はハーネスとヘルメット着用が義務づけられている。子どもたちが順番待ちで挑戦していた。6m用は3コース設けられているが左に行くほど難しくなる。オーバーハングになると攻略するのがなかなか難しいようだ。私の2年生の孫くんも一番右端はクリアしたがその他はなかなか難しいかったようだ。また、挑戦したいと言っていた。

久しぶりにあぐりの丘に行って、その充実ぶりに驚いた。孫くんたちもこの公園が気に入ったようで、また来たいと言っていた。孫くんたちが行きたいという時はいつでも連れて来たいと思う。孫くんたちと楽しい時間を共有できて、幸せな1日であった。