ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

虚空蔵山とシーボルトの湯

S点をスタートして矢印方向に進みG点に戻るコース。距離2.86km。最低高度348m、最高高度608m、総上昇高度263m、消費カロリー755kcal、天気晴れ

 

左:虚空蔵山  右:マッターホルン

虚空蔵山へ行こうと誘われた。虚空蔵山はスイスのマッターホルンにどことなく似ていることから九州のマッターホルンと言われている山容の美しい山である。スイスのマッターホルンは標高4478mの天まで届かんばかりの高山であるが、虚空蔵山は608mの低山である。木場登山口からだと1時間で山頂まで行ける家族連れなどのファミリー登山に親しまれている山である。以前1度登ったことがあるが、頂上からの景色が良かったのは覚えている。頂上からの景色をもう一度楽しみたいと思い参加した。

 

木場登山口に車を停めて、ここから登り始める。石の多い山道を登っていく。昨日雨が降ったのか、道は濡れていて石が不安定な上に滑りやすい。一歩一歩慎重に上っていく。

 

しばらく登っていくと展望所という矢印案内が立てられている。コース図を見ると矢印の先に東屋の展望所が設けられているようだ。しかし、矢印方向は薮で覆われていて藪漕ぎしないと行けそうにない。展望所の絶景は諦めてまっすぐ進む。

 

石コロの多い山道を滑らないように注意しながら、登っていくと分岐点に着いた。右に行くと冒険コース、左に行くと家族連れコースと書かれている。参加者の希望に沿って進もうということで、参加者全員の希望を聞いた。参加者全員が家族連れコースを選択した。行きは家族連れコースを選択し、帰りに余力があれば冒険コースで下山しようという話をしながら出発する。

 

山道を歩きながらレスキューポイントの看板をよく見かける。虚空蔵山の登山道にはこの看板が一定間隔で設置されている。万一の時はこの番号で場所がすぐに特定されるのは安心である。

 

さらに登っていくと分岐点に着く。道なりに登ってきたが、この峠をまっすぐ降ると嬉野へ行く。虚空蔵山へ行くにはここを右へ曲がる。右を見ると踏み跡でできた道が続いている。その踏み跡を辿って進んでいく。

 

いよいよ頂上に近づくと道の手入れが行き届いている。崖のところでは手すりが設けられ、急勾配の坂は石段が作られている。この石段はいつ作られたのかわからないが、相当古いように思う。石段がない時代は、疲れ果てた身体を這うようにして登っていったのだと思う。有り難く感謝しながら一歩一歩登っていく。

 

608mの虚空蔵山に到着。山頂に設けられている祠に参拝する。木場登山口から休憩込み60分のコースと案内には書かれていたが、私は休憩込み90分を要していた。分岐点で家族連れコースを選択し無理しないで余裕を持った山行をする予定であったが、実際は余裕などなく、疲れ果てて、やっとの思いの山行であった。

 

頂上からの眺めは素晴らしい。西の方を見ると遠くに大村湾が広がり川棚町の街並みを見ることができる。南には高見岳と女岳のピークを望むことができる。元気を取り戻していつの日か高見岳、女岳まで足を伸ばしたいと思う。

 

頂上での景色を楽しんだ後、下山する。下山コースについて、全員が冒険コースを選択したため、全員で冒険コースに挑戦する。頂上を下ってすぐに痩せ尾根に出る。痩せ尾根の上を足を滑らせないように慎重に進んで行く。場所によっては木々がない剥き出しの崖もあり少し怖い。何かに掴まりながら、降りていく。
 

前方を行く仲間が慎重にハシゴを渡って行った。崖が崩れ落ちて道がなくなっている場所にハシゴが横たえて設置されていた。ここはハシゴが橋になっている。鉄製の橋だから相当の重量に耐えられると思うがメタボの身としては大丈夫だろうかと一瞬不安になる。

 

冒険コースを慎重に慎重に進み、最後は石畳の山道を滑らないように注意して全員無事に木場登山口に到着した。そして、登山後は、お楽しみの嬉野温泉シーボルトの湯へ直行する。今日の虚空蔵山行は嬉野温泉とのコラボ企画で、山行で疲れた身体を嬉野温泉シーボルトの湯で癒して帰ろうという企画であった。皆さん日本三大美肌の湯の嬉野温泉を楽しみにしていたようだ。山行は温泉とのコラボ企画が一番楽しい。