ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

あなたの話は楽しくない

 知り合いと話をしていている時、相手の方が突然「あなたの話は楽しくない」と言い出して私の話を遮った。それは、日本の若者がマレーシアに就職することを検討しているという話を聞いて、そのことを話題にしながら話しているときであった。私が、「日本人は、日本がアジアで1番の先進国であると思っている人が多いけど、昔はそういう時期があったかもしれないが、今は、日本はアジアで1番では決してない。むしろ後進国になろうとしている。一人当たりGDPではアジア・オセアニア地区では11番目であり、アジアで一番のシンガポールにはとても追いつくことはできないとまで言われている。将来性においても日本以外のアジアの国々の方が今後の成長も期待できるし、いい選択だと思うと話していたら、「あなたの話は楽しくない」という話が飛び出した。
 そして、続けてその方が言うには「あなたの話はいつも、日本の悪いことしか言わない。どんなに悪くても、私たちはそこに住むしかないのだから、否定ばかりしていても始まらない。日本に否定的な話ばかり聞いているとこちらの方まで気分が落ち込むし暗くなる。あなたは日本のことをなんでもかんでも否定するから、あなたと話をしていても面白くない」と言われてしまった。

「あなたの話は楽しくない」と言われて、私は余計なことを言ってしまったと思い黙ってしまった。そして帰宅して考えた。私の否定的な言動というのは、現在の日本の政治に対する不満や、今の政治が続く限り日本の将来が期待できないという思いを述べたものである。私が生まれ育った祖国である日本の存在そのものを否定しているものでは決してない。しかし、聞く方からすると、日本そのものを否定しているように聞こえるのかもしれない。

 今回の東南アジアの話題だけでなく、今までいろんな話をその方としてきた。今までは黙って聞いてくれていたが、しかし、その方は黙って聞いているときも、内心楽しくないと思いながらも私の話をこれまで聞いていたのだろうと思う。私は自分で気付かないうちに、周りの人に不愉快な思いをさせていたのだと思うとこれは改めなければいけないと思った。

 毎日いろんなニュースが流されて、私たちはそのニュースを話題にして話をすることも多い。そのニュースは政治に関わることも多い。政治に関わる問題では現在の自民党政治に批判的で不満を持つ私は、自民党政治を批判して、否定的な言動が多くなる。そいうことで私の政治の話は批判や否定意見が当然多くなる。そうすると聞いている人は私のことをネガティブ思考な人だと思うのかもしれない。

私自身は決して自分のことをネガティブ思考とは思っていないが、私が力説すればするほどネガティブ思考に聞こえるのかもしれない。これでは、うまくコミュニケーションが取れない人になってしまう。相手の方が熱烈な自民党支持者であれば楽しくないと指摘されても仕方ないと思うが、今回の相手の方は、決して金権政治にまみれた現在の自民党政治支持者ではない。基本的な政治スタンスはさほど私と差はないと思う。そのような人から楽しくないと言われたことは、大いに反省しなければいけないと思った。

私はブログで自分の体験や考えなどを発信しているが、これもネガティブな内容で読む人に不快感を与えていないかと心配する。自民党政治に否定的だから、批判的否定的になるのはやむを得ないが、単なる愚痴を言っているだけと思われたなら、みなさんに不快感を与えているのかもしれない。批判的否定的意見であっても、単なる愚痴ではなく建設的意見を述べていきたいと思う。

私自身を振り返って考えてみると、楽しくないと思われた一因は私にジョークの余裕がないからだと思った。私は本来的に頭が硬く、ユーモアにかける人間である。これが七十過ぎて頭がますます凝り固まり、どうしようもない石頭になった結果に対する批判であると思った。どうしたらいいのだろうと思案に暮れていたら、突然、「テレビで会えない芸人」である松元ヒロさんの顔が頭に浮かんだ。松元ヒロさんのノリで話ができれば一番いいなと思った。松元ヒロさんのように話ができれば否定的な話でも批判的な話でも、聞く人はお腹を抱えて笑いながらそうだそうだという。あのノリで話ができれば、「楽しくない」とは決して言われないだろうと思った。真似てできることではないが、松元ヒロさんのユーモアのセンスを参考にしたいと思った。