ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

花見ウオーキング

S点をスタートして堂崎鼻まで行き、G点まで戻るコース。距離11.3km、最低高度1m、最高高度58m、総上昇高度231m、消費カロリー985kcal、天気曇り、気温20度、湿度72%

長与町の和三郎公園は、一年で花見シーズンだけバス停が開設される公園である。花見シーズン以外はバス停は撤去され、そこにはバスは止まらないそうだ。その話を聞いて、とても桜が美しい公園に違いないと思い、ぜひ行きたいと思っていたところ、仲間が花見ウオーキングを企画してくれた。花見ウオーキングの目玉は和三郎公園であり、その街道筋を桜を愛でながらウオーキングして最後は、近場の温泉で身体を癒す企画であった。花見と温泉の両方楽しめる企画で喜んで参加した。

 

長与町の中尾城公園の駐車場に車を止めてここから出発する。中尾城公園は昔は山城であった跡地に作られた公園である。私たちが車を止めた駐車場周りはツツジが咲き始めていた。

 

公園を出て、桜並木の歩道に沿って進む。桜は満開を過ぎ、桜舞い散る中を歩いていく。森山直太郎さんの「さくら」が聞こえるような情景である。

 

長与川沿いの桜並木は今満開の様子を見せている。2〜3日前までは今日は雨の予報であった。曇りではあるが、雨が上がってラッキーであった。

 

桜だけでなく、歩道の植え込みにはツツジがきれいな花を咲かせている。また、街道の斜面地には枇杷畑が広がり、袋がけが白い花のように見える。桜、ツツジ枇杷、季節が忘れず贈り物を届けてくれる。感謝しかない。

 

道筋には桜の観覧スポットがある。観覧スポットで桜を愛でながら進んでいくと対岸に和三郎公園が見えてきた。

 

 

和三郎公園に到着する。和三郎公園の桜はピークを過ぎて一部葉桜が見られるようになっていた。満開のときに来たらさぞ素晴らしかったろうと思う。いつの年か満開の時に来たいと思う。和三郎公園の由来は、昔、この辺りで狐に騙された和三郎さんという人がいたという昔話から名づけられたようだ。公園のベンチに座って休憩する。ここまで順調に来たので、さらに堂崎鼻まで足を伸ばすことにして、休憩後再出発する。

 

桜並木が続く。桜並木が桜のトンネルをつくっている。今日は曇り空で日射しがないのが残念である。日差しがあればピンクの色合いがもっと鮮明になっただろうと思う。今日は暑くなく一年で一番いい季節を実感する。

 

バスの終点である堂崎に到着。バス停から250mほど海岸の方に下っていくと三菱重工堂崎工場がある。堂崎工場は戦前は魚雷の発射試験などを行っていた施設らしい。この一帯には桜は見られない。

 

三菱堂崎工場から、さらに堂崎の鼻へ進む。途中黄色い果実をたわわにつけた木が立ち並ぶ横を通る。よく見ると、それはレモンの木で、果実は大きく形が良い。長与町の柑橘類は美味しくて有名である。長与町産だからレモンも美味しいに違いない。

 

堂崎鼻は堂崎の先端部にあたり、並静かな大村湾に突き出たリアス式の海岸である。周囲の海岸は高さ約10m の海蝕崖でゴツゴツした岩肌が海岸線を覆っている。この堂崎には、今から2〜3万年前の旧石器時代に人が住んでいたことを示す堂崎遺跡が残されている。2〜3万年にはこの大村湾は海水が入っておらず、盆地になっていて、ここ堂崎は日当たりの良い小高い台地になっていたと案内に書かれていた。

 

堂崎鼻を見学した後、今日のゴール地点である長崎温泉「喜道庵」へ行く。ここの温泉の特徴は海を眺めながら温泉に入れることである。大海原を見ながら温泉に浸るのもまた楽しい。花見ウオーキングで今年も桜を楽しむことができた。今日のウオーキングでこの地に2〜3万年前から人が住んでいたことを知った。ウオーキングすると新しい発見があるから止められない。