ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

雲仙を楽しむ そのI

青点をスタートして青点に戻る往復コース。距離2.6km、上昇高度172m、消費カロリー
458kcal、天気晴れ、気温16度、湿度52%

 

 久しぶりに雲仙へ来た。雲仙到着は13時過ぎである。雲仙に来たのはもちろん温泉を楽しむためだが、温泉に入る前に、少し運動をして汗をかいてから温泉に入りたいと思い、山登りをしようと思った。しかし、13時過ぎから山登りを始めるのは登山の常識に反する。山では13時は登山を始める時間ではなく、下山を開始する時間である。雲仙の周りには登山を楽しめる山がたくさんあるが、13時過ぎから登れる山は多くない。その中で、昔から「サンセットヒル」と呼ばれる絹笠山に行くことにした。絹笠山は明治時代、雲仙が外国人の避暑地で賑わっていた頃、夕日の見える丘として外国人に愛された丘みたいな山である。頂上までの標準タイムは上り30分、下り25分である。夕日を見るために夕方前から登っていた山だから、絹笠山は13時スタートでも登れる山である。今日は絹笠山へ登ることにした。

 

絹笠山の登山口は白雲の池から始まる。白雲の池キャンプ場の一角に登山口の道標が立てられてある。そこから山道を登っていく。

 

石ころの多い山道を足元に注意しながらしばらく登っていくと案内標識を見つけた。雲仙は外国人の避暑地として発展した温泉地でもあり、その名残りで英語表示の案内を見ることがある。因みに、当時の来客外国人の雲仙滞在期間は2週間から1ヶ月だったようだ。私は今回の雲仙は一泊でしかないが、外国の方のバカンスの過ごし方は昔から長かったようだ。

 

紅葉している木々はほとんど見えない。しかし、時折、山道が紅葉の落ち葉で覆われている場所がある。すでに散ってしまっているところも多いようだ。紅葉の落ち葉を踏み分けて山道を登っていく

 

中間地点の休憩所に到着。椅子に座ってチョコレートを食べて栄養補給と水分補給をする。3人組の下山者の方から「頂上では眺めの良い景色が待ってますよ。頑張ってください」と励まされる。元気を取り戻して、再スタートする。

 

休憩地点までは緩やかな上りだったが、後半は少し上りがキツくなる。頑張って登っていくと登山道と山頂の分岐に到着。矢印に従って進むと山頂に到着。標準タイムの2倍の所要時間60分で到着。途中、休憩したり樹木や落ち葉の観察で時間をとり過ぎたようだ。頂上からは目の前に国見岳・妙見岳が見えて、その下には雲仙温泉街小さく見える。

 

昔は、絹笠山からの展望は360度見えていたようだが、現在は、樹木が生い茂っている。しかも、景色を楽しむための展望台が老朽化のため立入禁止になっている。展望台に上ると360度視界が開けるのかもしれないが、展望台の下からでは東の方しか展望はきかない。東の方に有明海は見えるが、観光案内にあるような西方の橘湾はよく見えない。しばらく頂上で景色を楽しんで下山する。

 

無事に絹笠山登山コースの出発点である白雲の池に到着する。白雲の池では、昔、滞在外国人が夏には船遊びをしたり、冬には凍った池でスケートをして楽しんだという古い写真が残されている。私たちは上り60分下り30分かかったので、上りは標準タイムの2倍の時間をかけて登ったことになる。時間は2倍かかっても無事登山できたことに満足である。程よい汗をかいたので、そのままホテルに直行して、温泉にゆっくりつかって疲れた体を休めることにした。