ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

金刀比羅山へ行く

S地点をスタートして金比羅山を経由してG地点へ行くコース。距離5.7km、最低高度21m、最高高度366m、総上昇高度436m、消費カロリー964kcal、天気曇り、気温13度、湿度67%

金毘羅山の金刀比羅神社の紅葉が見頃という話を聞いて紅葉狩りに行くことにした。金毘羅神社の紅葉狩は、できるだけ歩く距離を少なくするために、標高180m地点にある駐車場に車を停めて標高260m地点の金刀比羅神社に行くことが多いが、今回は紅葉狩りと山歩きをいっしょに楽しむことにした。今回の山歩きのコースは、高度20m地点の諏訪神社をスタートして金刀比羅神社金比羅山を経由して、浦上天主堂に下山するコースである。金比羅山から浦上天主堂までのコースは初体験で楽しみである。

 

スタート地点の諏訪神社長崎市氏神様である。当神社の秋季大祭は「長崎くんち」と呼ばれ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。荘厳な御神幸と国際色豊かな奉納踊りにより日本三大祭りと称されている。参拝して出発する。

 

諏訪神社の本殿まで上り、左に折れると隣接している長崎公園に入る。長崎公園の装飾用噴水は日本で最古のものと案内に書かれている。長崎公園の遊歩道を紅葉を愛でながら上っていく。

 

公園の敷地を通る道路は、あくまでも公園の樹木優先で樹木の邪魔にならないところだけが道路の用に供される。このまま木が大きくなると、将来は普通車通行不可になるかもしれない。

 

40分ほどかけて標高160mまで上ると立山公園に到着。いつもはここに車を停めて、ここから金刀比羅神社までを歩く。立山公園の先に金刀比羅神社の一の鳥居が建てられている。ここから金刀比羅神社までは約20分である。歩いていると、二人組の若い女性から金比羅山の登山道入口はどこですかと尋ねられる。こちらですと案内しながら一緒に登って行く。

 

一の鳥居から二の鳥居、三の鳥居と参道を上りながら700mほど進んでくると本殿が見えてきた。本殿に参拝して紅葉狩りを楽しむ。

 

本殿の周りは紅葉スポットである。静かな境内を巡りながら、錦織りなす秋の風情を楽しむ。

 

金刀比羅神社で紅葉を楽しんだあとは、金比羅山を目指す。神社の標高は260mで山頂は363mだから約100m登ると頂上である。スタートしてすぐにドンク岩に出る。カエルに似ているからドンク岩と昔から呼ばれていたが、最近はカエルではなくヒヨコに見えるという人も多い。ドンク岩の横を通ってマイペースで上っていく。

 

休み休みゆっくり上って頂上へ到着。登って来る途中、何組かの登山者と行き違い「お気をつけて」などと言葉を交わしながら登ってきた。今日は頂上に登山者が多いかなと思いながら来たが、頂上には誰もいない。汗を拭きながら頂上からの景色を堪能する。

 

頂上はベンチなどが設置されて展望台と休憩場所になっている。展望は北方面は見えないが、その他は視界良好である。眼下に長崎市内を一望できる。景色を楽しんでいたら、子供達の声が聞こえてきた。まだしばらく頂上到着までは時間がかかると思っていたら、駆け上がるようにして子供たちが登ってきた。急な階段を登ってきたのに疲れた様子もなくはしゃいでいる。そして、私に元気よく「こんにちは」と挨拶して通っていく。子供達の元気な声、笑い声、先生の声などで山は一気に大賑わいになった。子供たちの元気な声を聞くだけで、私も元気をもらう。

 

金毘羅山頂上で景色を堪能し、さらに子供たちから元気をもらったので浦上天主堂方面に下山を始める。道ははっきりしているので迷う心配はないが、急勾配の坂が続きますと注意を受けていた。最初はさほど急勾配でもないし、何も問題ないように思っていたが、途中から急勾配になり、普請された道ではあるが歩きづらいこと甚だしい。下りだから上りよりは楽だが、一歩一歩降りるたびにに膝や腰にショックを感じる。そのような下り坂を杖を頼りに慎重に降りていく。今日の山行コースは上りは1kmあたり80m上昇するが、下りは1kmあたり270m下降する。上りは緩やかだが、下りは急勾配という地形である。

 

浦上天主堂1.0km地点まで来ると、あとは緩やかな下りになるがここまでの下りは「膝が笑う」典型の山道であった。緩やかな坂を降りていくと浦上天主堂の入り口に着く。そこから教会の坂を少し上ると、聖母子像が出迎えてくれる。

 

さらに、進んでいくと被曝聖人像が迎えてくれる。浦上天主堂は1945年8月9日の長崎原爆によって壊滅的被害を受けた教会である。そして、本日のゴール地点である浦上天主堂に無事に到着。

今日の山行は紅葉狩りを充分に楽しむことができた。頂上で子供たちと一緒になり元気をもらった。そして、浦上天主堂に下山して、平和であることを改めて感謝した山行であった。これからも平和を噛み締めながら山行を楽しみたいと思う。