ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

階段上りに挑戦

青点をスタートして矢印方向に進み青点に戻るコース。距離4.97km、最低高度4m、最高高度107m、総上昇高度178m、消費カロリー571kcal、天気晴れ、気温15度、湿度74%

朝起きて窓を開けると青空が広がっている。久しぶりにウオーキングに行こうと思った。ただ歩くだけでは面白くないので、今日は階段上りのウオーキングをすることにした。

 

スタート地点は香焼町のシンボル公園である。シンボル公園の「愛と平和の像」の前からスタートして南西方向に進んでいく。今日の天気は青空が広がる快晴である。早朝の空気は少し肌寒い感じであったが、歩き始めて身体が温まってくるとこの冷気が気持ち良い。

 

歩き始めるとすぐに、香焼小学校のグランドが左手に見えてきた。小学校の後ろの山から朝日が輝いている。日が高くなると今日も暑くなりそうである。小学校を過ぎると香焼中学校のグランドが見えてきた。この時間、まだ子供達の歓声は聞こえない。

 

さらに進んでいくと、香焼町役場がある本村桟橋に出る。ここまでくると潮の匂いがしてくる。今日は海も穏やかである。潮の匂いを感じながら歩いていくと、今日の最初の階段コースである魚見大橋が見えてきた。

 

今日のウオーキングの目玉は階段コースである。階段は「魚見大橋の階段」と「円福寺の階段」の二ヶ所である。まずは、魚見大橋の階段に挑戦することとし、ここから階段コースをカウントしながら上っていく。結論を先に言うと、この魚見大橋の階段は全く歩きにくい。もの作りは、使う人が使いやすいように工夫がなされて作られるものだと思うが、この階段の設計者はそのようなことはあまり考えずにただ階段を作ったと思えるような階段である。ここの階段の高さは歩きづらい高さで、階段の奥行きは一歩では広いし二歩では狭すぎる中途半端な奥行きで歩きにくいこと甚だしい。この階段では小中学生の運動の練習にも使えない。この階段は150段あったが、私としては倍の300段で作ればもっと歩きやすいもっと疲れにくい階段になったのではないかと思う。

 

ここの階段は歩きにくいし、他の階段より疲れてしまう。途中、休み休みしながらやっとの思いで階段を上りきった。この橋を渡り切って橋の先には道があるはずだが薮になっていて通れない。

 

橋の上から下を見ると高くて怖い。その分景色は良い。この橋は造られて以来現在まで、この橋を通る人はほとんどいない。橋を作る前から、この橋を利用する人はほとんどいないと言う前提で作ったのではないかと思う。だから、そもそも歩きやすい階段など考慮する必要もないという考えで作られたのではないかと想像する。

 

魚見大橋からさらに展望台へ続く階段を登って行く。この階段の周りは草木が生い茂り蜘蛛の巣が至る所に張られておりそれを払いながら展望台へ登って行く。魚見大橋階段始まりから展望台頂上までの階段数は273段であった。

 

展望台からの眺めは眼下に海が広がる絶景である。今日は白波が一つも見えない穏やかな海である。穏やかな海を見ると気持ちが安らぐ。

 

本日の二つ目の階段コースである円福寺参道に到着。円福寺参道の階段はここから始まり奥の院まで続く。この参道は昔から多くの善男善女が功徳を求めて参拝に通った道である。

 

円福寺参道の階段は魚見大橋の階段と違って歩きやすい。階段を上っても疲れない。それは階段の高さが低いし階段の奥行きが適度である。昔の人はこの階段を作るときにできるだけ歩きやすく疲れないように考えて作ったのだと思う。魚見大橋の現代人が作った階段と円福寺の昔の人が作った階段を比べて、人への優しさの差を感じる。

 

参道を上って来て円福寺に到着。参道始まりからここまで355段であった。香焼という地名は弘法大師空海がこの円福寺で御香を焚いたことに由来すると言われており、さらに弘法大師をお祀りしている奥の院まで階段を上っていく。145段上って奥の院に到着した。

 

弘法大師にまつわる奥の院まで上って来て、さらに、その横に小さな山道が続いている。その山道の崩れかけた階段を一つ一つ登っていくと頂上広場に出た。そこには小さな祠が祀られてあった。ここが円福寺階段の一番頂上にあたり、円福寺参道始まりからここまで607段であった。


今日の階段コースの階段数は、魚見大橋の階段は273段、円福寺階段は607段で合計は880段であった。今日の階段コースを体験して、階段は歩きやすい階段と歩きにくい階段、疲れにくい階段と疲れやすい階段があるというのがよくわかった。ものを作る時は使う人の身になって作りたいものだと思った。