ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

津々谷の滝を目指す

青点をスタートして矢印方向に進み青点に戻るコース。距離11.19km、最低高度3m、最高高度217m、総上昇高度351m、消費カロリー1006kcal、天気曇り、気温13度、湿度75%

朝起きて窓を開ける。外は寒い。でも雨は降らないと天気予報では言っている。運動不足を解消するためにウオーキングしようと思った。津々谷(つづや)の滝には、2020年4月に行ったきり行っていない。前回からすでに3年半経っている。よし、津々谷の滝まで歩こうと思い出発した。

 

今日のスタート地点は三和町の元宮公園である。三和町は三つの町が合併してできた町である。このそびえ立つ三つのステンレスのオブジェは三和町の三つの輪を表し、御影石三和町を取り巻く大海原の波濤とペーロンの舳先を表していると説明にあった。輪の中に町木の枇杷と町花の水仙があしらってある。

 

スタートしてすぐに階段に取り付く。ルートは公園内の階段を上って展望台まで行き、その後公園を出て一般道を進むことになる。案内では、展望台までの階段は530段である。気温13度で身体はまだ冷えているが、階段を上っていくと温まるだろうと思いながらのぼっていく。

 

100段、300段と黙々と上っていく。ここの公園は親切にも階段の段数が表示されてある。300段まで上っても身体はポカポカしない。なかなか温かくならない。スローペース過ぎるのかもしれないと思い、300段から先は少しペースを上げようと思うが、ここまできたら息切れ気味でペースは上がらない。無理せず、マイペースで上っていく。

 

530段を上り切って展望台に到着する。さらに30段を上っていき展望台の頂上へやっと到着。ここまできたら少し身体がポカポカしてきたようだ。今日は、雨は降らないと言っていたが空は一面雲に覆われている。そして風が少しあるようだ。

 

展望台からの眺めは山に遮られてそんなに良くない。北の方に海が少し見える。案内板には950km東に東京、800km西に上海、580km北にソウルと書かれている。長崎は西の果てであるが、その分海外に近く、海外交易に有利である。長崎は海外への玄関口である。長崎の発展には平和外交が必須である。

 

元宮公園を出て、一般道を進む。一般道は舗装された車道である。山の中を通る車道で滅多に車は通らないので車の音は聞こえないが、歩いていると、藪の中をガサガサと生き物が動き回る音が時折聞こえる。これが熊だと怖いが、九州には熊はいないと言われているので安心である。ところによってはフェンスが設けられているが、これは鹿、猪除けのフェンスである。

 

木のトンネルでできた道を歩いていく。時折木々の切れ間から下を覗くと人家が見える。誰とも会わないが、小鳥の声がたくさん聞こえて賑やかである。いろんな種類の鳥の声が聞こえるが、何をおしゃべりしているのか気になる。昔、鳥と会話ができる仙人の話を聞いて、仙人に憧れたことがあるが、もし会話できれば楽しいだろうなと思う。将来、AIの進歩によって鳥の声を翻訳するアプリが開発されればいいのにと思う。

 

分岐点には案内板が立ててあり、明確に津々谷の滝の方向が示してある。その案内板に助けられて車道を進んでいく。舗装されているので歩きやすい。

 

今日のウオーキングで一番目についた花は黄色いツワブキの花である。道路の斜面地に一面ツワブキが群生していた。ツワブキの黄色い花に元気をもらって、枯れ葉が降り積もっている車道を上っていく。

 

そして、津々谷の滝の入り口である鳥居に到着した。津々谷の滝は昭和の初めに薬師如来を建立して奉納されたのを機会に新四国霊場として開設されたものらしい。滝の高さは約20mで修験道場として使われていたようだ。入り口はシカ避けフェンスで閉じられていた。フェンスの縄を解いて中に入る。

 

入り口から滝まで約200mほど石組みされた階段を上っていく。上るにつれて修験の場所にふさわしい雰囲気になっていく。



そして、とうとう津々谷の滝に到着。今は渇水時期で水の量が少ないようだ。雨季は迫力ある滝の水量が見られるようだが、私は晴れの天気が続いた日しか来たことがないので、その迫力ある水量は見たことがない。いつの日か見たいと思う。

 

滝の周りには、不動明王弘法大師、八大龍神はじめ多くの御仏が建立され鎮座されていた。3年半ぶりの参拝である。元気に参拝できたことを感謝する。

津々谷の滝ウオーキングは人里からすぐ近くだけど、人に合うことがない。3時間山道を歩いていてすれ違ったのは軽トラック一台だけであった。人に会わないと寂しい気もするが、反対に自然を満喫できる喜びもある。雲の動きを見ながら、風の音を聞きながら、林の中の生き物の動きを察しながら、そして鳥の鳴き声に耳を傾けながら歩くことは、眠っている五感を目覚めさせるのに絶好である。今日のように、死ぬ時まで元気にウオーキングを楽しみたいと思う。小鳥の鳴き声を聴くために、またウオーキングに来たいと思う。