ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

「長崎市民入場料無料」に誘われて

出島の青点をスタートして県立美術館、グラバー園を経て赤点までのコース。距離4.44km、最低高度0m、最高高度67m、総上昇高度76m、消費カロリー511kcal、天気晴れ、気温20度、湿度60%

「12月10日(日曜日)は長崎市内バス・路面電車運賃無料デーです。それに合わせて、12月10日限定で観光施設である『出島』と『グラバー園』は長崎市民の入場を無料とします。無料のバス・路面電車に乗って出島・グラバー園に行こう。長崎市民入場料無料!」という広報を見た。これはいい機会だ。長崎に住んでいると、すでに何度も行ったこともある出島やグラバー園になかなか行かない。ましてや入場料を払ってまで行く気になれない。無料なら久しぶりに行ってみようかなという気持ちになる。ということで、無料という言葉に釣られて出かけることにした。

 

無料バスに乗って、出島表門橋前で下車する。すぐ目の前は出島である。出島表門橋は2017年に架けられた橋である。昔も出島に行き来するためにこの場所に橋が架けられていたが、当時はもっと短い石橋だったようだ。この橋を渡ると、江戸時代にタイムスリップすることになる。

 

久しぶりに来た出島は、ずいぶん変わったなと思った。出島復元整備事業によって、昔の建物がいくつも復元されていた。さらに様々な資料展示も以前よりさらに充実したものになっていた。旗竿跡の場所に旗竿が復元されてオランダ国旗が翻っていた。その昔、オランダは全世界に領土を有する海運大国であったが、ナポレオンに征服され、オランダの全世界の領土は全てフランスに併合されてしまった。オランダ国王はイギリスに亡命し、世界地図にオランダ国がなくなった時も、日本の出島だけはオランダ国旗が翻っていたという。オランダの人は出島にとても愛着を持っているという話を聞いたことがある。

 

カピタン部屋では晩餐会の料理などが再現されていた。また、その時の様子は人形でも再現されていた。畳の間に椅子やテーブルを準備して、蝋燭のシャンデリアの下で音楽を奏でながら食事を楽しんでいた当時の様子がありありと浮かぶ。

 

出島表門前公園には長崎・出島と縁のあるオランダの絵本の主人公ミッフィーが9つの場所に隠れていますという案内板に書かれていた。公園内を探して5つの場所からミッフィーを見つけることができた。残りは次回に挑戦したい。

 

出島の見学を終えて、次は県立美術館に行く。今、そこでは、長崎市民美術展が行われている。友人が美術展に出展して賞を頂いたと言っていたので立ち寄って鑑賞する。友人は港に停泊している帆船を描いた絵画を出展していた。緻密にしかも太陽の眩しさが感じられるような絵画に仕上がっていた。長崎市民美術展だけあって、小学生から大人まで多くの方が出展していた。特に小学生の絵画など子供が成長してからは、なかなか見る機会がなかったが、子供達の感性にあふれた作品を見るのはとても楽しい。

 

美術館の見学を終えて、次はグラバー園に行く。これまではずっと平地であったが、グラバー園は高台にある。石畳の坂道を上って行くと大浦天主堂に着く。グラバー園の入り口は大浦天主堂からさらに上ったところにある。

 

グラバー園の入り口からさらに上っていくとチケット売り場に着く。「長崎市民です」と言って身分証明書を提示する。「どうぞ」と言われて入っていく。丘の斜面地に造られたグラバー園は広い。しかし、公園内は動く歩道が設置されているので、上りは苦にならない。そして丘の頂上まで上ると港の絶景が広がる。

 

公園内には多くの洋館が建てられている。洋館を見学しながら、疲れたらベンチに座って長崎港を眺める。グラバー園は広いので、木陰に座ってゆっくり時間を過ごせるのがいい。

 

グラバー園では、ハートストーンを探して!とパンフレットに書いてあったので、ハートストーンを探してみた。この石にさわるとと恋がかなうとか二つ見つけると良いことがあるとか書かれている。私は妻帯者なので、新たに恋がかなうことは願っていないので触らないことにした。二つ見つけたので何かいいことがあるに違いない。

 

帰りにグラバー園前の友人の喫茶店に寄ってコーヒーを飲む。長崎に住んでいても、近くに来た時しか寄らない。元気にしていることを確認して安心する。今日は、無料に釣られてウオーキングの良い機会になった。友達に会えたことも良かった。それにしても、日中はTシャツ一枚がふさわしいような暑い日であった。いい汗をかいた。