ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

花を求めて散歩する

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青点をスタートして矢印方向に進み青点に戻る周回コース。距離5.84km、最低高度1m、最高高度100m、総上昇高度140m、消費カロリー729kcal、天気晴れ、気温16度、湿度51%

良い天気が続いている。春本番が来たようだ。こんな良い天気は屋内にいるのはもったいないので散歩に行くことにした。散歩コースはいつもの香焼町総合公園コースである。いつものコースをただ散歩するだけでは面白くないので、いま、どういう花が咲いているのか観察しながら散歩をすることにした。いわば、蜜蜂になったつもりで花を求めて歩こうと思う。

 

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今日のスタート地点は第二児童公園である。スタートする前に準備運動をして身体を慣らす。周りの樹木の緑の葉が濃くなってきているが、児童公園の中には花は見えないようだ。

 

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児童公園をスタートしてすぐに道端に黄色いきれいな花がたくさん咲いているのを見つける。冬の間は見なかった。春になって咲き出した花である。調べるとオオキバナカタバミという花である。この花は、原産地は南アフリカで観賞用に導入されたものが世界各地で逸出し、分布を拡大している植物である。日本では関東以西の西日本に分布している。家畜にとっては有毒で、また在来春植物とニッチを競合することから侵入生物として駆除されているが、黄色の花が美しいために駆除されずに放置されている場合も多いようだ。

 

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散歩コースを進んでいくと道端に花壇が設置されている。その花壇にはパンジーとカンシロギクが植えられている。パンジーの名前はフランス語のpensee(思考、物思い)からきているようだ。パンジーは、花の斑が顔に見えるのが面白い。最近は食用パンジーもあるらしいが、私はまだ食べたことはない。カンシロギクの原産地はアフリカのアルジェリア周辺もしくはヨーロッパで日本には1960年代に輸入されたようだ。強くて雑草混じりの場所でもよく育ち、12月から翌年6月まで長く花を咲かせることから人気があるようだ。これらの美しい花を見れるのも誰かお世話する方がおられるから見れるわけで、本当に感謝である。

 

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香焼総合公園に入っていく。道路脇の空き地に青い小さな花がたくさん咲いている。オオイヌノフグリである。オオイヌノフグリは路傍や畑の畦道になどに見られる雑草で、ヨーロッパ原産で日本に入ったのは明治の初め頃と推定されている。草地の中に小さな青い瞳が覗いているよう見えることから「星の瞳」という別名もあるようだ。

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総合公園の中にある「桜の園」に行く。開花予報日までまだ2週間ほどあるから、まだ桜は咲いていないと思っていた通り、一輪も咲いていない。でもよく見ると、確かに蕾が膨らんでいる。この蕾を見るとそう開花は遠くないと思う。

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桜の園の一角に濃いピンクの花をつけている木々がある。近づいて見ると寒緋サクラである。寒緋サクラは長崎では二月に開花するからピークを超えている。沖縄では一月に全国一早い桜祭りが行われるが、その主役はこの寒緋サクラである。名前の通り、寒い時期に緋色の花を咲かせる桜である。沖縄の人が普通に桜と言ったら、寒緋さくらを指すらしい。

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広い桜の園を見渡しても寒緋桜しか咲いていない。まだまだ、あと2週間早かったと思いながら、花の咲いていない桜の木の下を歩いてきたら、花が咲いている桜の木を発見。急な傾斜地のため、その木の下までは行けないができるだけ近づいてみる。この木だけ咲いている。場所の違いなのか品種の違いなのか理由はよくわからないが五部咲きくらいまで花をつけている。寒緋桜の緋色も良いが、この淡いピンクの色合いは春の色として待ち望まれる。2週間後の満開の桜の園が待ち遠しい。

 

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桜の園を後にして公園を進んでいく。水仙の時期に水仙がたくさん咲いていた水仙広場に行く。水仙は一月が最盛期であるので、今は水仙の花はない。その中で水仙の花が残っていた。一本の茎に6輪の花をつけて頑張っている。思わず拍手したくなるような気持ちになる。

 

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総合公園を出て帰路に着く。途中、民家の庭に紅梅の木を見つけた。その木にはまだ花が咲いている。手を伸ばして写真を撮る。

 

ミツバチになった気分で花を追いかけた。花を見つけて、花を覗くとそこには本当のミツバチがいて蜜を吸っているところに何回も出会った。ミツバチになった気分で花を追う散歩は楽しい時間であった。花が咲く、虫が蜜を求め集まる、虫が受粉を助け、花が種を生み、花が散る、新しい花が咲き、虫が蜜を求め集まる、虫と花はこれを繰り返しながら何万年も生きている。この自然の営みを人間が壊すことがあってはならない。もし、原子力発電所が破壊されると放射能が自然を汚染する。その汚染が消えるのは何千年もかかるという。自然は二度と再生できない。放射能は本当に怖い。その怖いことが、今実際に起ころうとしてる。どうかその間違いだけは犯さないでと祈るしかない。どうか自然を壊さないでと祈るしかない。