ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

伊王島 早朝ウオーキング

青点をスタートして矢印方向に進み青点に戻る巡回コース。距離5.36km、最低高度2m、最高高度75m、総上昇高度103m、消費カロリー551kcal、天気曇り、気温26度、湿度83%

毎日、茹だるような暑さが続いている。その暑さのためここ数日は熱中症防止のため外出を控えて家に閉じこもっていた。今朝5時、窓を開けて外の空気を吸う。暑さは感じない。日中のウオーキングはできないが、今だったら、気持ちよくウオーキングできそうな感じがする。今日は、今から伊王島大橋を渡ってウオーキングしようと思いたって、伊王島大橋の道路公園へ車を走らせた。

 

伊王島大橋の袂にある道路公園に車を停めてここからウオーキングを開始する。今日の日の出は5時33分である。そして現在は5時37分、すでに日の出時間を過ぎているがまだ少し薄暗く、街灯はまだ点灯している。雲のためか朝日は見えない。

 

伊王島大橋を歩いて渡る。東の方向を見ると朝焼けがとても美しい。気温26度。海上からの高さ25mの伊王島大橋は風が吹いている。強い風ではなく、頬を撫でるような軽い風である。風のおかげで暑さは感じない。

 

気持ちのいい風を受けながら橋を歩いて行く。途中、散歩中の男性と行き違い、あいさつを交わす。進むに連れて少しづつ明るくなってきた。東の方を見ると雲に遮られて朝日こそ見えないが、太陽の陽の光でさらに鮮やかな朝焼けが見えてきた。

 

伊王島大橋を渡り終えたところから、山の方に上っていく。山の方に上っていくと山の斜面地に一面白い花が群生している。テッポウユリである。キリスト教では復活祭にテッポウユリを祭壇に飾るということを聞いたことがある。伊王島町は人口に占めるキリスト教の比率が日本でもっとも高かった町である。伊王島だからテッポウユリが一面に植えられているのかなと思う。

 

木立に囲まれた細い山道を歩いて行く。セミの声の大合唱である。アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシクマゼミなどなどいろんな鳴き声を聴きながら歩いて行く。そして、さらに大きなセミの声に変わった。この桜の木に集中しているようだ。音の聞き比べはできない大音声である。セミは桜の木が好きなのだろうかと思う。

 

セミの声を聞きながら歩いてきたら、教会の裏手に出る。いつも海側から山の方に建つ教会を見上げながら写真を撮るが、今日は逆に山側から海をバックに教会の写真を撮る。

 

マンホールの蓋に伊王島町の名残を感じる。2005年、伊王島町長崎市編入合併して自治体としての伊王島町は消滅している。新しいマンホールの蓋は長崎市の星マークと長崎市の花であるアジサイの入ったマンホールが使われているが、昔のマンホールにはIOUJIMAの名前と町の木の桜と町の花ハマユウが描かれている。

 

伊王島の島内の道路には歩行者の案内のために現在地標が至るところに設置されているので歩行者が散歩中に道に迷う心配はない。親切な気遣いがなされている。伊王島は島全体が観光リゾート地になっているので、これも島内を散歩する宿泊客のためのおもてなしである。

 

左:祝橋   中央:賑橋   右:栄橋

伊王島は、伊王島沖ノ島の二つの島からできている。現地では二島をあわせて伊王島と呼ぶ。二つの島の間は30mの伊王瀬戸があり、二つの島を結ぶために祝橋、賑橋、栄橋の三つの橋が架けられている。今日は最初に賑橋を渡り、次に栄橋を通って出発点に戻る。

 

賑橋を渡って沖ノ島から伊王島に来ると、伊王島港が目の前に見えてくる。ここから長崎港や沖合の高島へ行く船が出ている。ここで折り返して栄橋を渡ると今度は目の前にミナトホテルが見えてくる。

 

道沿いにいろんな木や花が植えられている。そして、よく手入れされている。特に、ソテツとサルスベリの木が目立っていた。この道筋には何本もサルスベリの木が植えられていてピンクの花が今が盛りのように咲き誇っていた。

 

伊王島教会の正式名称は馬込教会という。教会の所在地が沖ノ島の馬込地区にあることから馬込教会と呼ぶようだ。伊王島は離れ小島であり、禁教時代には交通の便が悪いため潜伏するには都合が良く、島原の乱以降、天草方面から隠れキリシタンが避難してきて、信仰を守り続けた場所である。明治になり信教の自由が認められ、信者がこの地に小さな教会を建て、その後何度も建て変えられて今日の姿になった。まさに、馬込教会は信教の喜びから生まれた教会である。

 

馬込教会を過ぎたら、あとは伊王島大橋を戻って行くだけである。伊王島大橋は取り付け道路がカーブしているが、その曲線美が素晴らしい。東を見ると、日の出時は朝焼けで赤く染まっていた空は薄いピンクに変わっている。太陽は厚い雲の中に隠れて見えない。

 

太陽は雲の中で見えないと思っていたら。ここにいますよとばかり厚い雲の中にはっきりと形を表した。沖合を見ると沖合の方は青空になりつつある。今日も太陽さんが活躍する日になりそうだ。何とか直射日光を浴びることなくウオーキングを完了した。ウオーキングすると気持ちが良い。夏の間も、チャンスを見て続けたい