ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

安冨歩教授の話を聞く

都知事選挙について、元東京大学教授の安冨歩氏が「小池氏落ちろ」と次のように話しているのを聞いた。
「私たちの人間社会は、人間がいるからできているわけではない。人間と人間の関係性からできている。とくにコミュニケーションによってできているのである。私たち人間同士の間にどのようなコミュニケーションが展開するのかが私たちの社会のあり方を決めることになる。
 たとえば、小池氏のような方は、完全に空虚で自分の都合の良いところにサッと身を持って行って、30年近く政治の中心に居座り続けている。しかも権力を持った人に吸い付いて居座り続けている。そのためには、時には全部忘れましたと言わんばかりに今まで言ったことは全部反故にして、嘘をつき誤魔化しまくっていきながら、強い政治的権力を握ってきた。しかもカイロ大学を卒業していないのに卒業したと嘘をつき、嘘をついただけならまだしも、その嘘を自分の政治権力を駆使して、外国の政府の力を使い、本当にしてしまったという大変恐ろしいことをしている。そのような人が東京都のトップについているが、そのようなことは決してあってはいけない。
 それはなぜかというと、そのようなことが通れば、社会でみんなが嘘やごまかしをし始めるでしょう。それは、コミニュ二ケーションではなく、コミニュ二ケーションのフリであり、フリが私たちの社会を覆ってしまうことになる。人々の間に展開するコミニュニケーションは私たちの社会を成立させる大事な基盤になるが、コミュニケーションのフリは大変危険である。フリは、そこにコミュニケーションがあるかのように見えるが実際はコミュニケーションはない。人々の関係性がつながってるように見えるが、実は断ち切られていく状態を作っていくことになる。これは社会崩壊への道である。これはとても恐ろしいことなので、小池氏は落ちるべきだと思う。出るべきではない」と語っていた。

 安冨教授の話を聞いて、私は本当にそうだと思った。私たちは言葉を使って人間関係を築いているが、小池氏の話は嘘や誤魔化しが多すぎる。
 小池都政でファーストの会事務総長を務めた小島 敏郎氏は次のように語っている
「改革は終わったのよ」──。2020年の東京都知事選直前、自民・公明両党の推薦を受けることを模索していた小池知事は小島氏にそう告げたと言う。その言葉通り、都民と約束した改革路線を捨てた小池都政の腐敗を、次のように打ち明けた。
「自公の推薦を受けるのは、『改革をやめる』こととイコールです。再選を果たした後の小池さんは目に見えて変わっていきました。都民との対話を一切しなくなり、情報公開には完全に後ろ向き。自民、公明、都庁官僚と手を組む古い都政に逆戻りしたのです。やっぱり改革は終わったのだなと痛感しました。彼女が改革路線を捨てたら一緒に仕事をする理由はありません。小池都知事が就任当初に掲げた「都民が決める。都民と進める」「情報公開は東京大改革の一丁目一番地」「古い議会を新しく」など数々のスローガンは掛け声倒れ。今や見る影もなくなった。「当初は都庁官僚と都議会のドンだけで都の政策を決める、都民置き去りの『ドン政治』からの脱却を訴えながら、結局はドンの権力が小池さんにスライドしただけです。ドン打倒の武器に『情報公開』を掲げたのですが、自らがドンになるとそれが邪魔になる。小池さんの『東京大改革』は単なる権力闘争に過ぎなかったのです。都ファも小池さんにくっついているのみ。苦言を呈するどころか、対等に話せる人すら存在しません」
 うやむやになったままの「7つの0」の公約。緑をテーマカラーにしながら次々と木を切っていく、神宮外苑などのゼネコン開発。「築地は守る。豊洲は生かす」と耳当たりのいいキャッチフレーズで、「築地を食のテーマパークにする」と言い、仲卸の皆さんが望めば築地に帰れるようなことを言いながら、いつの間にか大きなスタジアムと商業施設をつくる計画に変貌してしまった。それらに全く説明がない。

都庁記者会見は毎週金曜日に行われる。本来なら、その記者会見の場で記者からの質問を受けそれに真摯に答えていかなければならないが、都庁記者会見は都合の悪い質問はできない仕組みになっているようだ。嘘で誤魔化すだけでなく、そもそも小池氏に都合の悪い質問はできない仕組みを作っている。

 情報公開が一丁目一番地と言っていた人がこのようなコミュニケーションでは間違いなく人間関係を断ち切り、社会崩壊を招いていると言っても良い。このような人物が都のトップでいいはずがない。日本のためにも小池さんには出馬を断念してもらいたいと思う。

 それにしても、息をするように嘘を言う政治家がなんと多いことか。国会で百回以上も虚偽答弁をした安倍元首相を始め、そのような政治家が日本に溢れかえっている。コミニュケーションが断ち切られた日本が凋落するのは当然である。早急に政治の大掃除をしないと日本はいよいよ再起できなくなってしまう。