人気の三ジジ放談を見た。今日の話題は東京都知事選挙3選出馬を表明した小池小百合氏であった。番組では小池氏の政界入りから今日までの権力者へ近づいた道のりを「小池百合子氏のヂュエット遍歴」として見直しながら、政治家小池氏が何を目指しているのか、どこへ向かおうとしているのかを明らかにしていた。自由党時代から小池氏を見てきた平野氏が最初に、小池氏は詐欺的に、人を裏切って上昇していくという運命を持っている人ですねと語って番組が始まった。
小池氏は、統一教会と深い関係のある裏金議員であり、さらに森元総理の手足となって利権政治に邁進している自民党の萩生田光一議員と現在べったりくっついている。萩生田議員は自民党東京都連会長であり、先日、自民党東京都連会長名で、都知事選挙は小池百合子氏を全面支援するという声明を発表した。しかし、裏金自民党が小池氏を支援していることが表沙汰になると評判を落とすことになることから、ステルスで支援する作戦を取るようだ。小池百合子氏は裏金自民党とは全く関係ないというように装いながら、実態は裏金自民党と一体であり、小池氏は自民党の候補者であることは誰の目にも明らかである。元々、自民党ではダメだ、自民党都議団をぶっ壊すと言って都知事になった小池百合子氏が、今では自民党の全面的支援を受け、それがバレるのが好ましくないと言って、隠してステルスで支援を受けて誤魔化すなどはあり得ない話であり、都民を馬鹿にした話である。
以前、小池都知事の政策発表には原発ゼロが入っていた。これについて、小池氏が「原発ゼロを言うと人気が出る。これは受けがいいから政策に盛り込むように」と言われて政策に盛り込んだという元スタッフの証言があるように、小池氏の政策は中身なんか関係なく、人気取りのためだけの政策である。小池氏が並べた政策はその場の飾りにすぎないから、どんなにでもすぐに変わる。政治家としての信念なんか何も持ち合わせていない。小池氏が持っている政策で唯一変わらない政策は弱肉強食の新自由主義です。これだけが一貫しています。その他の政策は、自分が階段を登っていく上で利用するだけのどうでもいい話です。そういう方です。
神宮外苑の再開発は元々、森元総理から始まったと言われていて、それに関わる関係先の取りまとめを任されたのが萩生田光一議員である。関係先である明治神宮、東京都、独立法人日本スポーツ振興センターなどを同じ方向に向けて、高いビルをどんどん建てることができるように調整役に動いたのが萩生田光一議員である。小池氏は神宮外苑開発は民間のことで東京都は関係ないと語っていたが、様々な許認可を出す立場だから、関係ないとは言えない。築地と同じことをまたしようとしている。「築地は残す、豊洲は生かす」と選挙前には、聞こえの良いキャッチフレーズを連呼していたが、選挙が終わったら前言を翻し、豊洲に移転し企業主体の築地開発を進めている。支持した都民は完全に騙されてしまった。
ところが、日本のテレビというのは正義と不正義を踏まえて報道しない。テレビのワイドショーの報道はひどい。出てくるコメンテーターのコメントはほとんど小池百合子氏寄りのコメントで、反対に蓮舫氏を非難するコメントばかりになっている。そのようなコメンテーターを裏金コメンテーターと呼びたくなる。テレビは電通が仕切っているが、その電通に小池都政は何十億円も出してプロジェクトマッピング事業を行うなどしている。小池都政ばかりでなく、自民党は税金を湯水のごとく電通に注ぎ込み、電通はそこから中抜きして莫大な利益を上げている。テレビを仕切っている電通はお金を出すスポンサーの方を向いて仕事をするから、小池氏の良いところしか放映しない。テレビの視聴率は1%で百万人と言われるくらい注目度が高い。この悪影響を心配する。
現在の日本では、高度情報化社会の構築のために多額の税金が投入されている。それはメディア業界にもコンピューター業界にも不動産業界など様々なところに税金が投入されている。その投入された税金を中抜きして、その中抜きした金をパーティー券購入で政治家に還流し、税金が流れてくるパイプをさらに太くしてもらう仕組みが、金権資本主義とも金権政治とも呼ばれている実態である。新自由主義を唱える多くの政治家は金権資本主義であり金権政治家である。私たちは今こそ、この現状を、「金権から民権へ」という構造に変えなければならない。民権とは民の声を聞く国民に寄り添った政治である。もし、小池氏が当選したら、日本の政治はいよいよダメになる。今度の東京都知事選挙は日本の政治がこのまま金権政治がますますのさばるか、民権政治へたち変えるかの重大な岐路になる選挙ですと強調されていた。東京都知事選挙は日本の今後を決める大事な選挙である。必ず小池氏を落選させなければと思う。