ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

同期会 函館旅行 その2

函館旅行3日目は、洞爺湖へ行く。

洞爺湖まではJR最寄駅の五稜郭駅から洞爺駅まで片道2時間の列車の旅である。JR北海道の新幹線は函館北斗駅までしか通じていないので、今日の旅は在来線の特急北斗を利用して移動する。北海道ではJRに乗ることを楽しみにしていたので、嬉しい小旅行である。今日は青空が広がる絶好の旅行日和である。秋の日差しを受けて特急北斗は予定通り進んでいく。移りゆく車窓を眺めながら一句

秋天の大地を一路北斗行く

俳句を作りながら過ごしていると、電車は10時48分目的地洞爺に到着。

 

洞爺駅の帰りの列車は15時21分発函館行きの特急北斗である。レンタカーを借りて洞爺湖観光をするが、洞爺滞在時間は約4時間である。洞爺湖は周囲43kmでノンストップで走ると1時間で一周することができるようだが、一周観光所要時間3時間と書かれていた。時間的にちょうどいいので時計回りに一周コースで観光することにした。洞爺駅を出発して、最初は月浦展望台、次はサイロ展望台、そして洞爺水の駅を目指すことにした。

 ナビの案内通り進んでいくと月浦展望台という案内を見つけ、国道を逸れて案内に従って進んでいくと、山の中の駐車場に着いた。山の中の駐車場は広いが、停めている車もないし、人もいない。さらに、ここは駐車場で展望台ではない。展望台に行くには、駐車場からさらに徒歩で山の方に階段を登っていかなければならない。人もいない、藪に覆われた山道、ここは北海道であることを考えると、熊が怖くて歩いて先に行けない。展望台まで行くと絶景を楽しめるのかもしれないが、月浦展望台は諦めることに決定。

 

サイロ展望台に到着。ここサイロ展望台は大型観光バスが何台も停まっており、観光客で混雑している展望台である。ここの展望台なら熊も寄り付かないようだ

 

ここサイロ展望台から北を見ると標高1898mの羊蹄山が見える。羊蹄山は円錐形の美しい山容から蝦夷富士と呼ばれている山である。そして洞爺湖には四つの大小の島があるが、ここサイロ展望台からは三つしか見えないようだ。北海道の美味しいソフトクリームを頬張りながら絶景を堪能する。   

 

 

サイロ展望台で景色を楽しんだ後は湖の方に下りて行き「洞爺水の駅」へ着く。「洞爺水の駅」は地域の交流センターであり、観光インフォメーションセンターでもある。「洞爺水の駅」は洞爺湖観光の入り口として四季折々の湖畔の眺めが楽しめる場所である。「洞爺水の駅」桟橋横にポプラの巨木がある。このポプラの樹齢は120年余りといわれている。現存するポプラでは道内最高齢と推測されている木で、定期船時代には灯台のような役割を果たしてきた木で地域住民がシンボルとして大事にしてきた木である。

 

「洞爺水の駅」から湖沿いに遊歩道が作られている。その遊歩道は広くて気持ちが良い。場所によっては運動場みたいな広い芝生広場が広がっている場所もある。洞爺湖畔沿いにぐるっと公園ができていて、しかもそこは彫刻公園になっている。案内には次のようにあった。

洞爺湖畔に住む人々は、洞爺湖のコバルトブルーの湖面、緑の島々、湖をとりまく火の山などの恵まれた自然に抱かれ、平和で心豊かな生活を享受しています。このような生活が永続することを願いつつ、この生きている喜びを様々な彫刻に配し、人と自然と文化がふれあう野外彫刻公園として整備しました。洞爺湖ぐるっと彫刻公園は、一周43km、58基の彫刻が皆様をお待ちしております」

左:波遊                                          右:summer
左:風の音‘92                                                右:   I was ,    I will

彫刻を見ながら湖畔を散歩するのは、楽しい。作者はどのような思いでこの作品を作ったのだろうかなどといろいろ想像しながら作品を見て回るのは面白い。

 

また、遊歩道のタイルにはデザインされたタイルが貼られており、それを見ながら歩くのも楽しい。湖畔巡りを楽しめる工夫があれこれされている。

 彫刻を見ながら湖畔散策して、時計を見ると、既に3時間が経過している。ゆっくりし過ぎて残り時間が少なくなっている。これでは洞爺湖一周などできないので、予定変更して火山科学館に寄って駅に戻ることにした。

 

火山科学館に到着。この施設は環境省が設置した施設で、有珠山の火山活動を迫力満点の映像で紹介するなど多角的に火山を学べる施設である。入館して係員の方に所要時間を尋ねると約1時間と言われた。残念ながら時間は20分しか残されていないので、急いで展示物を見て退出する。科学館の樹木は紅葉が始まっていた。

 

15時21分洞爺発函館行きに無事乗車して、函館へ戻る。そして函館山の夜景を見るために6時到着予定の函館山行きバスに乗って函館山を目指す。

 

函館山山頂は多くの観光客で混雑していた。幸い直ぐに最前列の写真スポットが空いたので写真を撮る。函館の夜景は100万ドル夜景と称されるが、独特の地形に沿って広がる夜景は確かに美しい。

 3日目の函館観光が終わった。明日は解散である。夜は、最後の晩餐を楽しんで次回の同期会旅行について話をする。メンバーの一人が、島根の足立美術館に行きたいという希望を述べた。その提案を受けて、みんなから山陰はいいねという話が盛り上がり、次回は島根、鳥取観光をしようということになった。合わせて、次回の幹事を決めて、幹事に島根同期会旅行の計画作成を委ねた。私は山陰は行ったことがないので、島根、鳥取の旅は楽しみである。来年は松江で元気に再会しようと約束して同期会函館旅行を終えた。