ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

散歩の効用

8月11日に降り出した雨が12日、13日、14日、15日、と続いている。しかも、大雨特別警報や避難指示や緊急安全確保などさまざまな警報が出され、散歩にも行けない日が続いている。ポドキャストを聴いていたら散歩について話していた。

「気分転換をするときに、近所を歩く。あるいはダイエットを意識して一駅分歩いてみる。そのちょっとした散歩は、実はあなたの体や脳にとても良い影響を与えています。

健康のためには1日8000歩歩くことが推奨されていますが、厚生労働省の2019年の調査によると、日本人の1日の男性の平均歩数は6793歩、女性は5832歩です。ちなみに、1日あたりの歩数が1000歩増えるごとに、発症を抑えられる病気の数が増すと言われています。あなたは今の生活でどのくらい歩き、そして座っていますか?座りっぱなしはタバコを吸い続けているのと同じという警告があるほど、座り続けることは健康に、そして実は脳にもダメージを与えることなのです。

2012年オーストラリアの研究機関が世界20ヵ国を対象に、平日の総坐位時間、つまり座っている時間を調査しました。それによると、日本の平均は世界最長の7時間でした。日本人は世界でもっとも、座っている時間が長かったのです。長く座り続けることは第2の心臓であるふくらはぎの血流の滞りや、代謝の低下を招きます。肥満や糖尿病さらに重い病気を引き起こす原因になるなど、何一つ身体にいいことはありません。未来の自分の健康のためにも、私たちはもっと散歩の時間を増やし足を使うべきです。

でも、もっとしっかりスポーツしたり、ジムに通う方がいいのではと思う方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。ただ歩き回る散歩こそが私たちの健康、そして創造性の向上に効果的なのです。散歩は体にも脳にも良い影響を与えてくれているのです。


散歩のメリットについてお話ししましょう。散歩は、ランニングやハードな運動に比べて、体に負荷をかけることなく筋肉量を増やすことができます。体の血行もスムーズになり、体温が上がり基礎代謝もアップし、免疫力が高まります。1日30分程度の散歩はウイルスにも負けない、すごい体へと導いてくれるのです。これが第一のメリット。そして、第2のメリットは体だけではなく脳にも良い影響を与えることです。有酸素運動によって脳に多量の酸素が運ばれる事によって、神経細胞を成長させる成分が生成され、これが脳の活性化へと繋がるのです。たった10分間の軽い運動や散歩で、記憶力テストの成績がアップしたというカリフォルニア大学と筑波大学による研究結果も発表されています。
しかし、有酸素運動が脳に良いのであれば、部屋でランニングマシーンを使っても同じことではないかと思う方もいるのではないでしょうか。例えば、あなたは散歩をして気分が晴れたり、散歩の前には思い付かなかったアイデアが散歩中に浮かんだりしたことはありませんか。それは自然があなたの脳の味方をしてくれているのです。生い茂る緑、土を踏む感触、身体中で感じる風、眩しい太陽の光、自然に触れるとストレスホルモンとも呼ばれる脳内分泌物質のコルチゾールが減少、そして歩くことで幸せホルモンことドーパミンセロトニンが分泌されます。ストレスと幸福それぞれを生み出すホルモンに働きかけることができるのが散歩なのです。セロトニンの分泌は加齢によって進行する脳の萎縮の防止にも一役買っています。さらに、のんびり歩いていたとしても、野外では頭の中に地図を思い描いて迷わないようにしたり、車や物にぶつからないよう警戒したり、頭の中では素早く複数のタスクを処理しています。これもまた、脳の活性化を助長して、さまざまなアイデアが生まれる手助けやきらめきのきっかけを作り出しています。特別な道具や練習なしで、空いた時間に体と脳に活性化という贈り物ができる散歩は忙しい現代人にふさわしい一石二鳥の健康法です。

さらに最近は、アメリカやヨーロッパでは、散歩ミーティングが広まっています。散歩ミーティングは、名前の通り外を歩きながら会議や打ち合わせをすることで、歩くことで脳を活性化させ、クリエイティブティを高めた状態で話し合うことで、普段とは違う視点のアイディアの誕生が期待されています。あのアップル創業者のスティーブ・ジョブズフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグツイッター創業者のジャック・ドーシーも好んだミーティング方法と言われています。
もちろん、歩きながら一人黙々と考える一人散歩ミーティングもいいですね。ちなみに一人の時は音声メディアを聴きながらの散歩もお勧めです。ぜひ、散歩を習慣にしてください。」

散歩は楽しい。しかも、その散歩がこんなにも効用があるとは知らなかった。私にとって散歩は、メタボ解消のためのカロリー消費の手段と考えていたが、散歩は身体のためだけでなく、脳にも良い影響を与えることを知って嬉しくなる。私はそもそも頭が悪い上に、加齢とともにボケが早く進むのではないかと心配していたが、散歩で脳の活性化が期待できるということはボケ防止につながることになり、少し展望が開けるような思いである。
体と脳を死ぬ直前まで正常に保ち、そして人生を終えることを念願している私にとって、散歩は希望である。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」ではないが、雨の日も、風の日も、雪の日も、晴れの日も1日一度は必ず散歩しようと思う。