自宅から車で10分くらいのところにボルダリングの施設ができた。最近、テレビでオリンピックの新競技としてボルダリングの話題が時々取り上げられているのを見る。テレビを見ながら、私もボルダリングというものを一度はやってみたいと思っていたので、早速申し込みをした。そして、息子と一緒にボルダリングに挑戦することになった。
ボルダリングができる施設は「ヴィラ・オリンピカ伊王島」という伊王島にある長崎市の施設である。この施設は「伊王島健康アイランド宣言」の実現のため建設されたもので「図書館、フィットネスルーム、体育館」の3つの施設で構成される複合施設である。ボルダリングは体育館の一角に設けられている。
受付で申し込みをして、1時間分の料金¥1,068と2人分のシューズ代¥208の合計¥1,276を支払う。
ボルダリングは初めてということで、係員の方から現場でルールなどの説明をしてもらった。ボルダリングの語源「boulder」は「巨岩」という意味で、「climbing(登る)」という単語と合わせてできた言葉でもともとは「巨岩を登る」という意味らしい。
ボルダリングはロープを使用しないで、転落用マットを敷いて行うのが一般的で、「転落しても致命傷にならない程度の高さをロープを使用せずに自分の手足だけで登る行為」をボルダリングというらしい。ボルダリングは登る速さや難しいルートを楽しむスポーツーという説明であった。
ボルダリングはボルダリングホールドという壁に取り付けてある突起物を使って登っていくスポーツであるが、壁にはたくさんのホールドがあるが同じ色のホールドを使って登るのがルールである。
また、ホールドにはいくつか種類があり、初心者にも簡単に掴むことができるジャグ(ガバ)、指先のみを掛けるクリンプ(カチ)、掴みにくい大きくて丸いスローパなどがある。
こちらの施設のボルダリングの高さは3mで床には転落用マットが敷いてあり、落ちても大丈夫である。それでも降りる場合は出来るだけ飛び降りないように一歩ずつ降りるように指導された。下にいる人の上に落ちて怪我をすることがあるらしく競技者の下には無造作に入らないように注意を受けた。
注意を受けて、準備運動をしていよいよボルダリングを開始する。簡単な課題から取り組む。簡単な課題であっても、自分の体重を三点支持で保ちながら、空いてる手足で手がかりのホールドを探しながら壁を上っていくのは楽しいが、体力がいる。簡単なホールドのジャグばかりであればまだいいが、クリンプやスローパに当たるときつい。
10分くらい取り組むと、腕や指に力が入らなくなり休憩する。休憩して再度挑戦する。思った以上に体力を使うらしく、やっているうちに身体が熱くなる。
簡単な課題をクリアしたら、次は少しオーバーハングしている少し難しい課題に取り組む。しかし、途中で転落してゴールまでとだりつけない。そして、体力がなくなりギブアップする。
1時間のうち半分の30分は休憩しながらの取り組みだったがこれが限界という感じであった。快い疲労感と気持ちのいい汗をかきながら終了した。
私の取り組みを見ていた指導員の方が私に年齢を尋ねられた。「70歳です」と私が答えると「現在、この施設でボルダリングをされている方の最高年齢は75歳です。あなたの今のレベルを75歳まで維持できたら年齢別トップクラスに入れます。毎年いらして下さい。」と言われた。これから5年後も現状のピークをこのまま維持できるか自信はない。でもボルダリングは楽しいスポーツなので機会を見ながらまたやりたいと思う。75歳でボルダリングをやられている方がいる。すごいなぁと思う。私も健康を維持しながら出来るだけ長くボルダリングを楽しみたいと思う。
翌日、筋肉痛で体のあちこちが痛くなった。腕、肩、足などの筋肉に痛みがある。特に腕は上腕より前腕の筋肉の痛みがひどい。知らないうちに、前腕には相当の力がかかっていたのだと思う。ていねいなウオーミンアップとダウンをしなければと思う。