ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

韓国料理に挑戦

私が学んでいる韓国語教室で韓国文化に触れる一環として、韓国料理に挑戦という企画が提案された。全員一致で是非やろうということになり、先日、韓国料理教室が開催された。みんなで韓国料理を作り、一緒に韓国料理を味わい、そして韓国文化を楽しもうという企画である。

取り組む韓国料理の献立について、先生のアドバイスを受けて、時間的な問題など考慮して、胡瓜の韓国風和え物、トッポギ、そして水餃子の三つの料理に挑戦することになった。水餃子は韓国料理ではなく中国料理である。これは私たちの韓国語の先生が朝鮮自治州出身の中国人の方であるため、先生の得意料理である水餃子の作り方を教えていただくことになった。美味しい水餃子の作り方が今回のメインメニューということになる。

 

料理教室当日、会員は個人用のエプロン、三角巾、食器用布巾、手拭を準備して参加してくださいという案内をもらっていたので、それだけ準備して調理室に行くと、調理室のテーブルには調味料や食材がすでにならべられていた。テーブルに広げられた材料を見て、塩昆布とか生姜は何に使うのだろう?五香粉というのは何に使うのだだろう?竹輪があるが何に使うのかな?など料理に音痴な私にとって、今日のメニューと材料が結びつかない。

役員の方には調理室の手配を始め、当日必要なキッチンペーパー、ゴム手袋、消毒液、ゴミ袋など細々な準備をしていただき、また先生には料理の食材の買い出しから調味料の手配や料理の下準備までしていただき、今日の料理教室開催の運びとなった。

調理室に全員が集合して、先生から今日の料理の説明を受けて、早速調理を始める。時間は2時間である。この2時間で作って食べて、洗って片付けして終了するためには手際よく進めないといけないが、先生に下準備をしていただいたおかげで余裕を持って進めることができるようだ。

 

調理が始まるとそれぞれ材料を刻む人、鍋や皿を準備する人、肉の調理をする人などそれぞれ分担して進んでいく。また、胡瓜の和え物、トッポギ、水餃子など料理別に分かれて作業が進んで行く。まず、胡瓜の和え物を見ると、胡瓜を乱切りにして、ボールに胡瓜を入れてそこに塩昆布と中荒唐辛子を入れさらに塩を少々入れて混ぜ合わせて完了。後は冷蔵庫で冷やす。塩昆布と中荒唐辛子のミックスした韓国風味に期待したい。

 

トッポギは、朝鮮半島の餅「トック」を使用した料理で、直訳すると「餅炒め」という意味らしい。うるち米で作られた棒状の餅を主原料としてコチュジャンや砂糖を使って甘辛く煮込んだ料理である。今回のトッポギ料理の中身は餅とともに玉ねぎ、にんじん、竹輪を入れて醤油、酒、ミリンなどで味をつけた中にコチュジャンを入れて水を加えて煮込むと代表的な韓国料理の出来上がりである。トッポギという韓国料理は知らなかった。甘辛い餅料理が楽しみである。

 

 

日本の家庭で餃子を食べる場合、多くは市販の出来合いの餃子を買い求めて自宅で焼いて食べることが多い。餃子の生地や中身を自分で作り、それを自分で包み調理して食べる人は少ないと思う。また、水餃子より焼き餃子が多く食べられているようだ。私は餃子好きだが、自分で生地や中身を作ったことはない。今日は、私にとって人生初めての餃子作り体験である。

 

まず餃子の生地作りから始める。強力粉をボールに入れて、そこに水を入れて混ぜ合わせる。一度に水を多量に入れるのではなく、水を入れて柔らかくなったら混ぜ合わせ、硬くなってきたらまた水を入れるというように何度も水を入れながら適度な弾力になるように生地を作っていく。できあがった生地をテーブルに置いてさらに捏ねていく。何度も何度も繰り返し捏ねて棒状に形を整えて、その端から一個分づつちぎっていく。その一個分の生地を麺棒で押さえてきれいな円形にしていく。先生の手の使い方を観察してやってみるが、簡単そうに見えるがなかなか難しい。

 

 

餃子の中身はひき肉、白菜、玉ねぎ、長ネギで、調味料として生姜のすりおろし、五香粉、塩、水、麺つゆ、さらに醤油ミリン、酒などが調合されている。その中身を生地で上手に包んでいく。他の人がやっているのを見ると簡単そうに見えるが、実際にやってみると、生地で包むことさえ上手くできない。主婦の方はみなさんすぐにマスターしてきれいな形を作っていたが、厨房経験初心者の私はここでも苦労する。できあがった餃子を沸騰したお湯に入れてしばらく沸騰させると完成である。

できあがった料理を早速いただいた。食べる前に「チャルモッケッスムニダ(いただきます)」と言おうと思っていたのに、料理を前にするときれいに忘れてしまって、食べ終わってから挨拶しなかったことに気づいた。韓国風胡瓜の和え物はピリ辛であったが食欲増進に効果ありと思った。トッポギは最初辛いと思ったが食べていくうちに甘さが増し、癖になりそうな味合いで、これが韓国の味だなと思った。そして人生初体験の手作り水餃子はとても美味しかった。ひき肉に様々な調味料と食材がミックスした味はなかなかの美味しさであった。お土産にいただいた水餃子は、ごま油で焼いて夕食でもいただいた。水餃子のモチモチ感が焼き餃子にすると少しパリパリの食感に変わりこの食感もいいなと思った。便利なレンチン時代に生きて、何でも簡単にすることを求めてきたが、インスタントではなく自分で手作りする楽しさを味合うことができた。

 

韓国語を学ぶのは楽しい。しかも、私たちの韓国語教室の先生は料理の講師もできる方なので料理も教えていただける。一石二鳥でラッキーである。またやってもらいたいと思いながら妄想が浮かんだ。私たちの韓国語教室の受講者から「この韓国語教室を韓国料理教室に変えて、韓国料理を勉強したいから採決してもらいたい」と言う。先生は二役できるからそれも可能だが、その時、私は賛成するか反対するか迷ってしまった。美味しいものについ流されてしまう自分の弱さを感じた。