ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

ポトフをつくる

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連れ合いが、「今夜は用事があって遅くなるので何か作ってくれない」と言ってきた。「いいよ」と答えたが、何を作ろうかと考えてもいいアイデアが浮かばない。料理教室ではいろんなものを習ったが、作りたいなあと思う料理が浮かばない。そもそも習った料理を思い出そうとしても、すでに、何かぼんやりした記憶しかなく思い出せない。仕方ないので料理教室でいただいたレシピを開いてみたが、どれをみても面倒そうでやる気が起きない。料理教室に行っているときは料理を作るのが楽しかったけど、熱が冷めたのか、料理に対してやる気が起きない。

 

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しかし、今日は約束したのだから、何かを作らないといけない。そう思いながら自宅にある材料をみたら野菜類はジャガイモ、キャベツ、ニンジン、タマネギ、パプリカがある。それにソーセージもあるので、材料からポトフを作ることを思いついた。ポトフは材料さえカットすれば、あとは火にかけるだけで簡単である。面倒なことが何もないのが良いと思いポトフを作ることにした。

ジャガイモの皮をむき、芽を取り除きカットする。料理教室では包丁の練習のため、ピラー使用禁止で、包丁で皮むきしていたのが懐かしい。しかし、包丁の使い方は進歩していないので家庭ではピラーを使って皮をむく。ピラーは簡単できれいに仕上がる。ニンジンも同じくピラーで皮むきして乱切りしていく。キャベツはざく切りにする。パプリカはヘタとタネを取り除き切っていく。玉ねぎはくし切りにする。ウインナーは斜めに包丁を入れて二等分にする。鍋に水と具材を入れ火にかける。コンソメ、おろし生姜を入れ味をつけ、具材が煮えたら完成である。簡単にできた。味見をする。美味しい。これなら“ハナマル”をもらえそうと自画自賛する。連れ合いから褒められることだけを考えながら帰りを待った。

連れ合いが帰ってきたので、早速食事の準備をする。「今日はポトフを作ったよ。結構いい味に仕上がったよ。」と言いながらポトフを皿につぐとジャガイモが崩れていく。ジャガイモを小さく切り過ぎたのがよくなかったようだ。ジャガイモは触ると崩れてしまう。こんなに柔らかくなってしまうとは思わなかった。火が強過ぎたのかもしれない。玉ねぎもくし型に切ったけど細過ぎたのか原型がはっきりしない。パプリカもニンジンも小さく切りすぎたようだ。

途中では自信を持って大成功と思っていたが、今回のポトフは失敗に終わってしまった。味はまあまあであったが、具材のジャガイモが崩れたのは失敗であった。連れ合いに食べてもらったが、味は悪くはないと言ってもらえたが、当然ながらハナマルの話はなかった。

連れ合いから料理の話を聞く。「ポトフは煮込むのでジャガイモは4等分で十分ね。そして火の強さにも注意した方がいいね。」
料理を作るとき、ジャガイモはいつも小さいサイコロ切りにするしか頭になかったけど、料理によって二等分だったり、4等分だったり、八等分だったり、サイコロ切りだったりいろいろ料理に合わせて準備するというのがわかった。今まで、何回も連れ合いのポトフを食べてきたけど、具材の大きさは気づかなかった。今日の料理を経験して料理によって具材のカットの仕方が変わることがよく理解できた。

今日の料理の失敗はどうして起こったのだろうと考える。確かに具材のカットの仕方が経験不足からよくわからなかったというのもあるが、失敗の一番の原因は料理を面倒なことと考えて手を抜こうとした姿勢に一番原因があるのではと思う。真剣に取り組んでいたら、煮込むときは大きくカットした方が良いと気づいたのではないかと思う。面倒と思うと考えることもしなくなり、惰性で仕事をして失敗するというパターンである。料理は真剣に取り組まないと美味しくいただけないというのを知ったことが今日の収穫であった。次回は本当に“.ハナマル”をもらえるように、料理作りはいつも真剣に取り組みたいと思う。