「高島」は長崎港外にある島である。高速船で長崎港から35分、伊王島港から12分で着く。今日は久しぶりに「高島」に行くことにした。
伊王島港から高速船に乗船し、伊王島教会に別れを告げて、海の旅を楽しむ間も無く高島港ターミナルに到着。小雨の中、高島港に上陸してレンタカーを借りる。
レンタカーで「高島さるく」に出発。昔、高島は石炭の町であったので石炭資料館を先ず見学。パンフレットに、「ここ高島炭鉱は慶応4年(1868年)佐賀藩とグラバー氏が共同経営した日本最初の西洋式炭鉱で、明治14年(1881年)三菱が買収し、三菱高島炭鉱として昭和61年(1986年)まで操業した。」とある。その石炭産業を起こしたグラバー氏別邸跡に行く。
高島海水浴場内にサンゴ礁があり、きれいなサンゴ礁を見ながら泳ぐのは最高という評価で、夏には多くの遊泳客が高島海水浴場にやって来る。さすがに梅雨空の今日は
誰もいない。
飛島磯釣り公園での釣りは初心者からベテランまで楽しめる釣りのメッカである。早朝の高速船のお客さんの大半は釣り客という日もあるそうだ。今日、釣りを終えて帰る人に釣果を尋ねたらチヌ2枚ということだった。数は少ないけど、笑顔での返答を考えると大物だったようだ。
高島からすぐ目の前に見える島が「軍艦島」である。岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋アパートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになった端島である。炭鉱最盛期には小さな島に5300人の人びとが住み日本一の人口密度に達した。昭和49年に閉山。同年4月無人島になった。
伊王島大橋の下を通過して伊王島に戻る。今日は、小雨の中、慌ただしく巡った「高島さるく」であった。墨を流したような景色であった。どこまでも高い空の青と、どこまでも深い群青の海に囲まれた高島を見たいと思う。梅雨が明けたらまた行こう。
今日の一枚はトロピカルな花、ハイビスカスである。グラバー別邸跡に咲いていた。
ハイビスカスは日の当たる場所が好きだから、今日の雨は辛いだろうと思う。明日は晴れるといいのに。