2025年が暮れていく。2025年を振り返ると、2025年は高市政権誕生前と高市政権誕生後では日本の進む道が、一気に変わった変革の一年であったと思っている。それもいい方向に変わったのではなく、悪い方向に進んでいるのだから最悪というしかない。日本国の首相が交代すると、同じ自民党出身であっても政治の方向性に違いが出るのは当然ではあるが、あくまでも日本国の統治者は日本国憲法に沿って統治するのであるから、それを超えるような逸脱した政治が行われることは決してあってはならない。しかし、高市政権が行っていることは、日本の方から他国に戦争を煽り、意図的に戦争を引き起こそうとするシナリオが見える取り組みである。これはまさしく、武力行使は、国際紛争を解決する手段として永久に放棄するとした日本国憲法に反することである。
高市早苗内閣の特徴の一つは、2026年度予算案で示されたように軍事大国化を目指す政権である。高市内閣が12月26日に閣議決定した2026年度予算案の軍事費は過去最大の9兆353億円(米軍再編関係経費などを含む)となり、初めて9兆円を突破した。その中身は、米国と中国の戦争で自衛隊が安保法制に基づき米軍を支援するための参戦態勢づくりを急ピッチで進めることである。
高市早苗総理が誕生し、「台湾有事は日本有事」という不用意な発言を発したために、隣国である中国との間に余計な緊張関係を作り出し、その撤回を要求されても応じることもせず、逆に台湾に高市政権の要人を派遣し、中国の神経を逆撫ですることを行い、さらに、政府関係者が核保有の必要性を語るなど対中国の戦争準備に明け暮れている状況である。政府要人が核保有を主張することは日本国憲法の平和主義に反することであり、政府要人の日本国憲法遵守義務違反に抵触する行為にあたるが、高市総理は黙認している。
中国が台湾に武力侵攻するというニュースは、2021年3月に米インド太平洋軍司令官のデービッドソン大将が上院軍事委員会において「今後6年以内に中国が台湾を侵攻する可能性がある」と証言したことが発端である。この情報をもとに、中国が台湾に侵攻したら、アメリカは軍事介入して台湾を守る。そのときは、日本はアメリカと一緒に戦うよう備えをして欲しいと言われて、安倍晋三政権は、憲法違反といわれている集団的自衛権を行使できるように法解釈を変え(今も憲法違反と言われている)、軍備予算を拡大してきた。安倍政権後の歴代自民党政権は安倍政権の外交政策を引き継ぎ、高市政権も拡大しながら引き継ぎ、戦争準備に余念がない。
ウクライナ戦争が終結したら、次は台湾を舞台に米中の緊張が高まると言われている。アジア諸国はこの台湾における米中戦争に引き摺り込まれるのを警戒して、アジア諸国(日本を除く)は手を結び合って、「米中戦争にアジア諸国を巻き込むな、どちらにつくか選択させるな、どちらの国とも良好な関係を続けたい」と米中戦争不介入政策をとっている。しかし、日本国だけは、アメリカ側につくことを鮮明にして、対中国戦争の戦争準備中である。今も、中国艦船の監視強化に勤めている。アジア諸国からは、日本はアメリカに近づきすぎるなとアドバイスを受けることもあるが、それらを無視して、アメリカベッタリを演じている。
高市早苗総理が誕生して、さらに対米従属の姿勢が鮮明になった。そして、平気で中国が嫌がることをやるようになった。中国が嫌がることをしたら、宗主国のアメリカ様から褒められることを喜びとしているかのように、嬉々として中国に対して挑発行為を行なうようになった。しかし、そのような挑発行為が、米中関係の邪魔と叱責されたというニュースも届いていた。それほど、世界の外交状況も推移も関係なく、ただただ、アメリカ様に褒められたいという奴隷根性みたいな発想で中国を挑発しているのだと思う。ここには、戦争になった場合の日本国民の嘆き苦しみなど微塵も考慮されていない。日本の代表者である総理大臣がこんな人間では話にならない。
しかし、冷静になって考えてみたい。国会で、日本は米国の植民地ということを知らない議員先生はいないそうだ。むしろ、「日本は米国の植民地という立場から独立すべき」という意見をいうものなら、しらけた雰囲気になってしまうらしい。「それはわかっている。それを言うとせっかく手に入れた国会議員という厚遇の職を続けられない。せっかく手にれた厚遇の職は、それに触れなければずっと続けることができる。だからお互い黙って触れないようにやっていこうという空気らしい。触れないだけでなく、アメリカ様に長く地位を保全してもらえるよう、意欲的に覚えめでたくなるような行動をとるものがいるとも聞く。まさに今、高市総理が行っている言動は、米国に阿るパフォーマンスとしか思えない。米国の植民地であることを問題にしない日本政界では、高市総理みたいな、アメリカ様に褒めてもらうために、自分で中国に戦争を仕掛けることを喜びとするような奴隷根性の総理しか出て来ないようだ。
植民地からの独立を目指さなければ真の日本の平和は来ない。来年の課題である。