ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

男性料理教室に挑戦

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公民館講座で男性のための料理教室の案内を見つけた。講座名は「まかせて厨房」である。

 

連れ合いがいつも言っていることがある。「どちらが先に亡くなるかわからない。私が料理ができなくなったとき、あなたは自分で料理ができるようになっておいたほうがいい。」年齢順で考えると間違いなく私が先に逝くだろうと思うが、こればかりはわからない。そう考えると不安になる。何があっても生きていけるように料理教室に申し込んだ。

 

今日は、「まかせて厨房」の第1回目の日である。午前10時までに公民館に行く。教室に入るとすでにエプロンと三角巾をした男性が集まっていた。私もすぐにエプロンと三角巾を着用して席に着く。

今日は第1回目なので、料理教室を始める前に開講式があり事務局から公民館使用の注意点やコロナ蔓延対策などについて説明があり、その後、講師の紹介があり料理教室が始まった。

 

講師の先生はやさしそうなベテランの女性の方である。

まず、料理の基本についていくつか説明があった。例えば計量カップや軽量スプーンについては「料理の基本だからしっかり覚えてください。料理の計量カップは200ccを使います。お米の計量カップに似ているので代用する人がいますがお米の計量カップは200ccではありません。また料理の計量スプーンは大は15cc、小は5ccです。これは基本としてしっかり覚えてください。」

 

そして今日のメニューについて説明があった。今日のメニューはご飯、ポークチャップ、鯖缶きんぴら、味噌汁である。それぞれについてポイントの説明があって質問を受けた。受講者から玉葱の櫛形切り、人参の半月切り、ピーマンの乱切り、ごぼうの斜め切り、豆腐のサイの目切りなどの切り方について質問があった。講師が実際に様々な切り方を実演して見せてくれた。また今日の味噌汁に使う豆腐は木綿豆腐になっているが絹豆腐ではだめですかと言う質問があった。講師は「栄養的に言うと木綿豆腐が1番栄養豊富です。栄養以外では食感、喉ごしなどの違いがあり料理によって使い分けます。味噌汁は栄養を重視して作ろうと思い栄養豊富な木綿豆腐を使っています」と言う説明であった。どのような質問に対しても的確に明快に説明されていてさすがにベテランだと感心する。

 

続いて、米の洗い方と炊き方の説明があった。

1、米をボウルにに入れ、水を一気に注ぎ、一混ぜしたら、すぐに水を捨てる。

2、軽く混ぜ合わせるようにして、米と米をすり合わせる

3、水を注ぎながら、軽く混ぜ合わせ、白く濁った水を捨てる。

4、2〜3を2回繰り返す。

5、ざるに移し、4〜5分置き、米1合に対して水1カップ(200cc)が目安で水を入れて炊く。ただし、電気釜の内釜に目盛りがある場合はそれに従うこと

手順以外に米を炊く時の注意点として、電気釜の内釜で米は研がないようにという注意があった。内釜のコーティングが剥がれて美味しいお米が炊けなくなるそうだ。また米を研ぐときは荒くすると米が割れるのでやさしく研ぐようにする。また米を研ぎ白く濁った水を捨てるのは2度繰り返したら充分ですと言う説明があった。お米が進歩して昔のやり方とずいぶん変わってきてますと話されていた。

 

料理教室の参加者は12名で3名づつ4班に分けられていた。私は第1班で皆さんと相談して今日の役割分担を決めた。私はポークチャップ作りを担当することになった。

 

ポークチャップの材料

豚ロース薄切り400g、玉葱大1個、人参1/2本、黄パプリカ1個、ピーマン2個、サラダ油大1と1/2、麺つゆ90cc、トマトケチャップ大4、赤ワイン大1

 

料理を時間内に作って、食事をして、後片付けをして帰るので料理は手際よく短時間に作らないと間に合わない。早速、材料をこしらえる。。玉ねぎを1cmの櫛形に切る。パプリカ、ピーマンを一口大の乱きりにする。人参は5mm幅の半月切りにする。豚肉は大きいので半分に切る。麺つゆ、トマトケチャップ、赤ワインでソースを作る。見回っている先生のアドバイスを時々受けながら材料の準備をしていく。準備ができたら、フライパンをサラダ油で熱し、豚肉を焼く。うっすら焼き色がついたら、野菜を加え、しんなりするまで炒める。余分な油をキッチンペーパーで拭き取り、ソースを加えてとろみがつくまで炒める。肉、野菜にソースが十分からみ美味しそうな色合いになったら完成である。できあがった料理を3枚の皿に分けて完成と思っていたら、先生が来て「大胆な男料理と言っても、皿の縁に垂れたソースはペーパーでふき取って出すように」と注意を受ける。 料理は細かい神経が必要だ。                                                                                           

 

メンバーが作っていた鯖缶のきんぴら炒めや味噌汁もほぼ同時にできあがった。他の班もだいたいできあがったようだ。しかし、3班は料理に熱中しすぎて炊飯器のスイッチを入れるのを忘れたらしくご飯がたけなかったようだ。                                      

 

料理作業が落ち着いたところで食事会に入る。コロナ蔓延防止対策でお互い離れて座って食事をする。食事中はマスクを外すのでできるだけ会話自粛ということであった。ポークチャップも鯖缶のきんぴら炒めも味噌汁も美味しかった。私たちの班のできぐあいはまあまあだったと思う。今日のメニューは第1回目だから、自信をなくさないように作りやすいやさしいメニューにしたという先生の話であった。やさしい料理であったかもしれないが結構楽しめた男性料理教室であった。                              

 

私は、今日のメニューを来週あたり自宅で作って、連れ合いに食べてもらおうと思った。腕の見せ所を発揮して美味しいと言わせたいと思う。今回の料理教室は万が一、一人になったときの対策として始めたことであるが、一人になったら私は料理はしないだろうと思う。「料理は周りの人に喜んでもらうためにするものである」ということを今日の料理教室で強く感じた。